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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【2591】播州一献 純米吟醸 愛山 生酒(ばんしゅういっこん)【兵庫】

2016.10.21 22:31
兵庫県宍粟市 山陽盃酒造
兵庫県宍粟市 山陽盃酒造

【TU会 全5回の⑤完】

 異業種間飲み会「T会」を2カ月に1回のペースで開いてきた。場所はM居酒屋。Tが異動で転出し、T会存亡の危機に見舞われたが、メンバーのTUを新しい会長にし、会は存続することになった。要するにみんな、会長は誰でもよく、飲みたいだけなのだ。その1回目のTU会は、5人が参加して開かれた。

「まんさくの花 純米吟醸 初呑みきり 生詰原酒 27酒造年度 10號仕込み」「繁桝 純米大吟醸 壱火」「美酒の設計 純米吟醸」「くどき上手 純米大吟醸 生詰 Jr.の未来」と飲み進め、最後5番目にいただいたのは「播州一献 純米吟醸 愛山 生酒」だった。

「播州一献」は、このM居酒屋の店主が大好きな銘柄。必然的に、店主がこの銘柄をわたくしたちに出す機会が多い。すなわち、わたくしたちが飲む機会が多い酒だ。濃醇酸味系のしっかりした味わいの酒、という好印象を持っている。これはどうか。

 KN「濃い」

 S 「おいしい」

 KA「酸味がある」

 TU「最初、濃いと感じたけど、次にさっぱりとした後味に。これ、好き。酸と甘みが後味に残る」

 KA「辛みもすこしある」

 酒蛙「ふくよかで、やわらかい。旨みたっぷり、酸が立っている。吟醸香は適度。フルーティー&ジューシー。ひとことで言うと、旨酸っぱくて、吟醸香が鼻に抜ける感じ。キレが非常に良い」

 TU「甘み5、酸3、辛2って感じかな。これも旨いなああ!」

 酒蛙「あまり重くはないけど、しっかりとした味わい」

 やっぱり、濃醇酸味系の甘旨酸っぱいお酒だった。そして、わたくしたちに好評だった。

 瓶の裏ラベルは、この酒を「地元播州産愛山を使用し、ふくよかな膨らみのある味わいと柔らかな吟醸香が特徴です。味の大らかな広がりをご堪能ください」と紹介している。精米歩合は50%。

 使用米の「愛山」は、兵庫県立明石農業改良実験所が1941年、母「愛船117」と父「山雄67」を交配。太平洋戦争を経て1949年に品種を固定した。母方の父は雄町系、父方は雄町と山田錦の子という、全身に山田錦と雄町の“血”がたっぷり入っている、酒米界のサラブレッド的出自を誇る。玄米が大粒で、山田錦と同等かそれ以上の、米粒の重さと、米糠割合の少なさのため、酒造効率が良く、酒造に非常に適している、という評価が高かった幻の品種。現在は、兵庫県のごく一部の生産者だけが栽培している。

酒蛙

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