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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【2650】呉春 本丸 本醸造(ごしゅん)【大阪】

2016.12.24 12:37
大阪府池田市 呉春
大阪府池田市 呉春

【B居酒屋にて 全4回の④完】

 酒友TUから「また、『いまさら聞けない日本酒講座を開いてくれませんか?』と誘いがかかった」。生酛、山廃、酒度、麹、酒母など、つい知ったかぶりしてしまうが、よく分からない、ということが多い。これらのように、いまさら恥ずかしくて聞けない酒にまつわるイロハのイを分かりやすくお知らせするのがこの講座。今回はTUだけにに対する個人授業となった。

 場所はB居酒屋。ここは冷蔵庫に常時約200本の酒を置いており、マメに酒を入れ替えているので、いつ行っても、わたくしにとっての初酒に出会うことができ、うれしい。つまり、講座の教材に事欠かない。しかも、予約すると、わたくしが飲んだことがない酒をみつくろって用意してくれる。その心意気がうれしい。感謝、感謝、だ。

「幸姫 辛口純米」「紀土 KID 純米 あがらの田で育てた山田錦低精米80%」(当連載【1818】)「東力士 純米吟醸 シルキースノー」「喜多屋 純米吟醸 雄町 シルキースノー」に続き、5番目に選んだのは「呉春 本丸 本醸造」だった。

「呉春」は以前、「呉春 特吟」(当連載【837】)を飲んだことがあるが、ごく普通の飲み口のお酒、という印象を持っている。これはどうか。

 酒蛙「コメを蒸したような、熟成感的香りががちょっといる」

 TU「そう。古酒っぽい風味」

 酒蛙「軽めの、すっきりとした飲み口」

 TU「甘い香り。割合は甘み5、酸味5かな」

 酒蛙「やわらかい。やさしい。なめらか。やわらかな甘みと旨みがきて、酸がきて、さっぱりした感じ」

 TU「のどの奥に辛みを感じる」

 酒蛙「いかにも本醸造って感じのお酒だ。肩が凝らなくて飲み飽きしない酒なので、晩酌などふだん使いや宴会酒に適している」

 瓶の肩ラベルの表示は「原材料名:米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール、精米歩合65%」。

 ラベルに「池田酒」にと書かれている。これについて説明しているサイトを見つけたので、以下に転載する。

「蔵元のある大阪府池田市はかつて伊丹とならび天下の銘醸地として知られ、元禄の昔から銘酒番付の上位を独占した町でした。『呉春』の『呉』は池田の古い雅称『呉服の里』に由来します。また、『春』は中国の唐代の通語で『酒』を意味します。つまり『呉春』とは『池田の酒』の意味です。(中略)『呉春』は、小説家谷崎潤一郎が好きだった酒としても知られています」

 このあとわたくしたちは、なじみのH居酒屋に転戦した。

酒蛙

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