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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【2695】幸手 純米原酒 ひやおろし(しあわせのて)【埼玉】

2017.1.15 23:16
埼玉県幸手市 石井酒造
埼玉県幸手市 石井酒造

【K立ち飲み店にて 全12回の③】

 久しぶりにK、Tと飲むことになった。いつもはP居酒屋で飲むところだが、P居酒屋はわたくしが前日に使ったばかり。ということで趣向を変え、K立ち飲み店に行くことにした。この店は約100種類の酒を常備しており、定額で飲み放題。半年くらい行っていなかったので、品揃えが変わっていることを期待して、3人で出向いた。

 まず、わたくしにとっての初蔵酒「金宝芙蓉 純米原酒 よよいの酔」を飲み、2番目からは既飲蔵酒。まず、「竹葉 特別純米 火入 ロックで飲む日本酒 I ♡ Rock」を飲み、3番目にいただいたのは「幸手 純米原酒 ひやおろし」。石井酒造の酒はけっこう飲む機会があるが、いずれもしっかりした味わいの酒、というイメージを持っている。これはどうか。

 T 「さわやかじゃないけど、ホットカーペットの上で、ほっこり飲む酒。酔えば、すぐ寝転がれる酒」

 酒蛙「甘旨酸っぱいくて、力強い。とくに酸と旨みが立つ。中盤から余韻は辛み。濃醇で旨い」

 Tのコメントは実にユニークだが、雰囲気は伝わってくる。要するに、エレガントではないが、どっしりした酒で、肩ひじ張らずふだんづかいで飲める酒、という意味だ。

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。「幸手市産の米と埼玉酵母を使用、幸手の地名を冠した、正に地酒中の地酒。ふっくらとしたご飯を思わせる香りと、ふくよかな味わい」

 裏ラベルの表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合70%」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 酒名の読ませ方が実にいい。蔵のある場所は幸手市(さって)のため、酒名に「幸手」を使ったのだが、酒名としては「さって」と読ませるのではなく、「しあわせのて」と読ませている。心がほっこりしてくる。蔵元さんのアイディアとセンスに拍手、だ。

酒蛙