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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【2739】宗味 純米 七尾山(そうみ)【島根】

2017.2.11 1:22
島根県益田市 右田本店
島根県益田市 右田本店

【P居酒屋にて 全6回の③】

 ほぼ2カ月ぶりに酒友K、Tと3人で飲むことになった。場所は、3人なじみのP居酒屋。ここの店長は、わたくしが飲んだことのない蔵の酒を探してくれるので、うれしい。今回は、わたくしにとっての初蔵酒を3種類用意してくれた。ありがたい。感謝感激だ。

 店長が「三千櫻 地酒 SP 生原酒」「御代菊 倭 純米」に続いて持ってきたのは「宗味 純米 七尾山」だった。この3本が、わたくしにとっての初蔵酒だった。さっそく、いただいてみる。

 酒蛙「ご飯を炊き上げたときのような熟成感的古酒的風味にあふれている。旨みがたっぷりある」

 K 「のどにストンと落ちる」

 酒蛙「薄からず、濃からず。キレが良い」

 T 「イカのゴロ煮の汁の“はとこ”みたいな味だ」

 酒蛙「何それ。エキセントリックな例えだけど、分かるような気がする」

 K 「まさしくキレが良い」

 酒蛙「酸味と辛みは、数値(酒度+9、酸度+2.0)ほどには感じられず、むしろすくなめに感じる」

 誰からともなく「この酒、ぬる燗にすれば、かなり良くなるんじゃないか?」との声が上がり、店長にぬる燗をつけてもらう。

 K 「おおっ、これはいい。燗酒の方が圧倒的に良い」

 酒蛙「ご飯を炊き上げたときのような熟成感的古酒的風味が少なくなる。辛みが出てくる。キレがめちゃくちゃ良い。キレキレ。飲み飽きしない。このぬる燗、いいね♪」

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。

「匹見町で合鴨農法栽培した『五百万石』を100%使用した純米酒です。スッキリとした味わいとスマートな後口が食事を引き立てるお酒です。ぬる燗や冷やがお勧め」。精米歩合は70%。

 また、蔵のホームページはこの酒を以下のように紹介している。

「郷土愛から生まれた純米酒」「匹見町で合鴨農法で栽培した『五百万石』を100%使用した純米酒です。酒蔵の前には『七尾山』という山があります。四季を通じて穏やかな顔を見せてくれる七尾山のように、ほんのりやさしい香りと円やかな味わい・後口のキレの良さが、食事を引き立てる食中酒向きのお酒です。ぬる燗や冷やがお勧め」

 この蔵の創業は1602年(慶長7年)。蔵のホームページは「宗味」という酒名の由来について、以下のように説明している。

「宗味の故郷益田(ますだ)は、歌聖『柿本人麻呂』、画聖『雪舟』がこよなく愛した地です。弊社の商品『宗味』の名は、始祖右田右京亮隆正の法号『恩誉宗味』から銘々したものです。隆正は元々周防の豪族大内氏の末裔に当たり、石州益田に下り1600年(慶長5年)七尾城主益田氏の転封による町の衰微を見て、その繁栄を取り戻す為に近在から物資と顧客を集めて市(いち)を始めこれが庶民に愛され『宗味市』と呼ばれるようになりました。以後、宗味市は益田経済の生命線として永く昭和初期まで続きました」

酒蛙