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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【2752】浦霞 ササニシキ 特別純米(うらかすみ)【宮城】

2017.2.20 16:25
宮城県塩釜市 佐浦
宮城県塩釜市 佐浦

【H居酒屋にて 全2回の②完】

 会社から帰り、着替えてなじみのH居酒屋へ。ルーティンである。これをやらなければ、どうにも落ち着かない。

 暖簾をくぐったら「宮城の酒が2つ入っています」と店主。「一ノ蔵」と「浦霞」だ。ともに、昔からの宮城を代表する銘柄。が、考えてみると、わたくし、宮城酒は「綿屋」と「萩の鶴」を飲む機会は非常に多いが、「一ノ蔵」と「浦霞」を飲む機会は、なぜか意外にすくなかった。

 まずは「一ノ蔵 山廃特別純米 環境保全米100%使用」を飲み、次に「浦霞 ササニシキ 特別純米」をいただく。ササニシキは、言わずと知れた宮城県のかつての主食米のエース。いま、エースの座を「ひとめぼれ」に譲ったが、ササニシキは酒米として生産が続けられているのだ。そうしてみれば、わたくしなじみのH居酒屋で人気の「住吉 特別純米 銀 極辛口+7」(山形県。当連載【2337】)の使用米もササニシキだったなあ。さて、いただいてみる。

 酒蛙「旨みが広がる。香りを抑えている」

 店主「さっぱり感がある」

 酒蛙「旨みと酸がいい。中盤から、辛みがじわじわ出てくる。余韻も辛み」

 店主「飲みやすい。肩ひじ張らず、何も考えなくて飲める」

 酒蛙「マイルドで、旨みがあり、全体を酸が支えている。飲み飽きしない」

 店主「まったくその通り。食べ物の邪魔をしない。まったく飲み飽きしない」

 いま、山田錦を中心として、酒造好適米の品薄高値傾向が続いており、中小蔵は厳しい原料米確保を強いられている。このような傾向が続くのであれば、今後、ササニシキのような主食用米を酒米に使う蔵が増えてくるかもしれない。

 この酒の瓶のラベル表示は「ササニシキ100%、精米歩合60%」。

酒蛙