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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【2766】瀧自慢 滝水流 辛口一徹純米 無濾過生酒(たきじまん はやせ)【三重】

2017.2.28 22:01
三重県名張市 瀧自慢酒造
三重県名張市 瀧自慢酒造

【Z料理店にて 全4回の③】

 1月は、飲み会が目白押しだった。このため、近所のZ料理店になかなか行けないでいた。年末のあいさつに顔を出してから、ほぼ1カ月間、ごぶさた。やっと時間をつくり、暖簾をくぐった。なにもそんなに無理して行かなくてもいいのに、と言われそうだが、なじみの店には定期的に顔を出さなければ、落ち着かないのだ。

 店主は毎回、わたくしが飲んだことがないであろう酒を何種類か用意してくれ、わたくしを喜ばせてくれる。冷蔵庫をのぞいてみたら、今回は、わたくしが飲んだことがない酒が4種類あった。

 その中から「花垣 亀の尾 第4弾 純米 無濾過生原酒」「笑四季 特別純米 白ラベル 生原酒 Sensation」と飲み進め、3番目に選んだのは「瀧自慢 滝水流 辛口一徹純米 無濾過生酒」だった。Z料理店の店主は「瀧自慢」が好きで、各種置いている。必然的にわたくしも「瀧自慢」を飲む機会が多い。これはどうか。

 やわらかく、やさしい酸が立つ。これが第一印象。軽いタッチで、すっきり、さわやか。旨みが適度で、中盤から余韻は辛み。この辛みが長く続く。キレが良い。上品な酒質。温度がすこし上がったら、甘みと旨みが軽く目立つようになり、さらにいい感じになる。酸が立ち飲み飽きしないので、食中酒に最適だ。

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。

「この冬出来立ての滝水流を無濾過生酒でお届けします。米の旨味を充分に引き出した味わいと、滝水流らしいキレのよいのど越しは、お食事との相性抜群です。この時期ならではの味わいを、どうぞお楽しみ下さい」

 また、蔵のホームページはこの酒を「お料理と相性抜群な、辛口の純米生酒です」と紹介している。

 ラベルの表示は「使用米 麹米:三重山田錦(20%)、掛米:富山五百万石(80%)、精米歩合60%」

 蔵のホームページによると、「瀧自慢 滝水流 辛口一徹純米」は2016年、伊勢志摩サミット晩餐会で食中酒として供された酒で、今回の酒は、その無濾過生酒バージョン。

「瀧自慢」という酒名の由来について、蔵のホームページは、以下のように説明している。

 「『日本の滝百選、森百選』にも選ばれた赤目四十八滝は、伊賀と大和の国境を流れる滝川上流の渓谷にかかる無数の滝群です。入口から最後の岩窟岩までおよそ1時間30分。うっそうとした深山を、たくさんの滝をたどりながら登っていきます。春は山桜、夏は青緑、秋は紅葉と、滝の表情が四季の彩りで変化するさまは、訪れる行楽客を魅了します。瀧自慢のお酒は、この赤目四十八滝と同じ水源の軟水をもとにつくられています」

 本当の滝にちなむ社名、酒名だったのだ。

酒蛙

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