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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【2794】田光 Sweet Drop 無濾過雫取り一回火入(たびか)【三重】

2017.3.17 12:11
三重県三重郡菰野町 早川酒造
三重県三重郡菰野町 早川酒造

【P居酒屋にて 全11回の⑩】

 3カ月ぶりに、オタマジャクシ&U&美女軍団との飲み会。オタマジャクシは蛙のわたくしより若いため、そう自称している。今回は、オタマジャクシの上司Fさんが初参加、たいそう盛り上がった。飲み会会場は、いつものP居酒屋。

 P居酒屋の店長は、わたくしが、自分にとっての初蔵の酒を飲みたがっているのを承知しており、わたくしが予約して暖簾をくぐるたびに3-4種類の初蔵酒を用意してくれ、わたくしを喜ばせてくれる。今回は特別に8種類の初蔵酒を用意してくれた。出血大サービスだ。ありがたい。とてもとてもとてもとても嬉しい。ありがたい。

 さて、初蔵酒8種類の中から、「八幡川 純米大吟醸」「関西一 純米吟醸」「白天龍 純米吟醸」「白牡丹 純米」「三谷春 本醸造 本造り 生」と飲み進めたが、ここでオタマジャクシが「自分の飲みたい酒を飲みたい!」と反乱。そこで、オタマジャクシが飲みたいという「Takachiyo AIYAMA 59」「たかちよ 豊醇無盡 無調整 生原酒 Kasumi 桃ラベル」を飲んだ。

 そのあと再び、初蔵酒を飲み、「蓬莱鶴 焼きがきに一途な純米酒」「金鯱 普通酒 カップ」をいただく。初蔵酒はもう1つ残っていたが、オタマジャクシはまた「飲みたい酒を飲む」と反乱。そこでいただいたのが「田光 Sweet Drop 無濾過雫取り一回火入」だった。

「田光」を醸している早川酒造の二枚看板は「早春」と「田光」。「早春」は主に地元、「田光」は首都圏など県外というコンセプトで造り分けている。ともに、偏差値の高い酒で、わたくしは好感をもっている。さて、今回の酒をいただいてみる。

 オタマジャクシ「旨みも甘みもたっぷり」

 美女MOさん「とろみあり、バニラ感の甘い香りがする」

 美女Oさん「おいしい」

 美女MIさん「『田光』お約束の美味しさ。これぞ三位一体(酸味一体)。酸味、旨み、香りの三要素がいい。骨太な旨みです」

 酒蛙「旨いっ! こりゃ旨い。甘旨酸っぱい。その中でも甘みが一番出ている」

 美女MIさん「甘いけど、ベタつかない」

 酒蛙「そうそう。品のある甘さだ。和三盆の甘みのように甘みにキレがある。そして、旨みにエキス感があり、ジューシーだ」

 店長「うちの店だけに来ている酒です。クラスは純米大吟醸です」

 酒蛙「すんごく出来がいい。高貴感がある。綺麗感がある」

 ウッチー「上品だ」

 店長「この蔵が初めて造った純米大吟醸です」

 酒蛙「おおっ、プロトタイプとはおもえない完成度の高さだ。抜群のバランスだ。この蔵、“伸び代”が大きそうだね。期待が持てる」

 いやはや、別格の旨さだった。このように美味しい酒を飲むと、みんな笑顔がほころぶ。和気あいあい、楽しい飲み会だ。酒名の「Sweet Drop」について、みんな「雫取りだからSweet Dropと命名したんだろうね」と勝手に想像する。わいわい勝手に想像するのも、また楽しい。

 裏ラベルの表示は「原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、原料米 山田錦(岡山県産)100%、精米歩合40%」。特定名称の表示は無いが、このスペックだと純米大吟醸だ。事情をよく知っている店長も「純米大吟醸です」と裏付けている。純米大吟醸と堂々と表記してほしかった。せっかく美味しいのだから。

 裏ラベルに、蔵の口上を以下のように載せている。

「鈴鹿山脈釈迦ケ岳の山おろしと伏流水の恵みを受け、全量純米醸造総槽搾りの酒造りをしています。それぞれのお米の特徴を引き出しお酒全体のバランスを大切に、心からの蔵元の想いをお届けします」

酒蛙

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