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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【2840】又兵衛 大吟醸(またべえ)【福島】

2017.4.7 22:26
福島県いわき市	四家酒造店
福島県いわき市 四家酒造店

【日本酒研究会拡大場所 全15回の⑤】

 異業種間の酒飲み会である日本酒研究会。2007年にスタート以来、毎月欠かさず開催、足掛け11年を数える。この間、人事異動でメンバーが交代してきた。このため、何年かに一度の頻度で、新旧メンバーが一堂に会しての飲み会を開いている。今回は2年半ぶりの開催となった。会場は、メンバー全員に人気のある、うなぎ屋で。

 飲み会は午後7時開会だが、午後6時からぼちぼち集まり始めた。ということで、正式開会を前に飲み始めることにする。ほかのメンバーはビールを飲むが、わたくしは店にあった「奈良萬 純米吟醸 酒未来」を飲んだ。

 そして開会。参加者は14人。各自が持ち寄った14種類の酒を飲む。「千功成 純米吟醸」「嘉泉 特別純米 東京和醸」「京姫 匠 大吟醸 山田錦」に続いて4番目に飲んだのは、Rが提供した「又兵衛 大吟醸」だった。この酒も、わたくしにとって初めての蔵のお酒だった。いただいてみる。

 I 「甘い」

 酒蛙「大吟醸だけど、香りは抑えられている」

 SK「苦みがある」

 T 「とろみがある」

 酒蛙「旨みを伴う甘みが立っている。とろみもある。粘性感がある。中盤から辛みがすこし顔を出し、後口は苦みと辛み」

 B 「苦みはあるよね」

 T 「酒好きの人に喜ばれる酒だね」

 酒蛙「酸はかなりすくない。もちょと酸が出てくれば天下無敵の酒になる」

 J 「主張はしない酒質だが、あとから旨みと苦みがくる」

 瓶の裏ラベルは、この酒を「又兵衛大吟醸は、酒造好適米を丹念に磨きあげ、丁寧に造りあげた杜氏入魂の大吟醸で、当蔵の一品です」と紹介。裏ラベルの表示は「原料米 山田錦100%、精米歩合35%」。35%という高精白にびっくりだ。

「又兵衛」というと、わたくしはすぐ後藤又兵衛を連想するが、むろん、その又兵衛ではない。由来を知ろうとしたが、この蔵はホームページをお持ちではないようだ。福島県南酒販株式会社のサイトに由来が書かれていたので、以下に転載する。

「四家酒造店は、今を遡ること150余年、弘化2(1845)年の創業である。(中略)初代四家又兵衛は、酒好きが高じて自分で楽しむために酒造りを始めたという。川柳なども嗜んだ又兵衛は、俳号を『竹林亭真酒躬(ちくりんていますみ)』としていた。竹林の多いこの場所のまことの酒飲み。その酒好き度合いがうかがわれる名前である。現在中心となっている銘柄は、その初代の心意気を汲んだ『又兵衛』。以前は『福美』『竹林』といった名前も使っていたが、30年ほど前から『又兵衛』が登場、今ではすっかり定着している」

酒蛙