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日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【2892】高清水 純米大吟醸 和の酒倶楽部(たかしみず)【秋田】 

2017.5.11 17:31
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秋田県秋田市 秋田酒類製造
秋田県秋田市 秋田酒類製造

【H居酒屋にて 全6回の③】

 なじみのH居酒屋の店主からメールが入った。「新しいお酒が6種類入ったので、テイスティングにいらっしゃい」。おおっ、それなら行かなければならない。おっとり刀でH居酒屋に向かった。わたくしは、H居酒屋の酒メニューをつくってあげている。ふつうの酒メニューは酒名の羅列だが、これだとお客さんはどんな酒なのかさっぱり分からない。このためわたくしが、酒名の隣に酒質の1行解説を付けたメニューをつくってあげており、これが好評。そのためにはテイスティングが必要、というわけだ。

「隆 純米大吟醸 播州山田錦45 火入 2014年度醸造」「山川光男 2017 ふゆ 生」と飲み進め、3番目に選んだのは「高清水 純米大吟醸 和の酒倶楽部」だった。

「高清水」は、カップ酒、普通酒など3種類を当連載で紹介しているが、純米大吟醸は初めてだ。普通酒のイメージが強いので、興味津々でいただいてみる。

 酒蛙「あ、旨い!」

 店主「入り口が、懐かしい味わい」

 酒蛙「すこし華やかな吟醸香」

 店主「甘い」

 酒蛙「上品な甘さで、奥に酸と苦みがすこしあり、全体を調えている」

 店主「うむ、苦みがある。普通に飲める」(この場合の「普通」は、かなり肯定的な意味合いを持つ)

 酒蛙「やわらかい。まとまり感がある」

 店主「上品だ」 

 酒蛙「余韻の苦みが強く、これがアクセントになっている。辛みはあまり感じないが、余韻に辛みが出てくる。いいね、これ」

 店主「酸がもうすこし欲しいかな」

 酒蛙「酸は遅れて出てくるよ」

 瓶のラベルはこの酒を「上品な旨みとやわらかな口当たり、程よい酸味とふくよかな香りの純米大吟醸酒です」と紹介している。

 裏ラベルの表示は「原材料名 米(国産)・米麹(国産米)、精米歩合 麹米45%・掛米45%」。また、テイスティング分類チャートは「香り高く、中庸よりややコクあり」とし、甘辛度は「中口」としている。使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 このお酒は、「和の酒倶楽部」のロゴが入っている。「和の酒倶楽部」は、秋田酒類製造の頒布会に使われている名称だ。

 酒名「高清水」の由来について、蔵のホームページは、以下のように説明している。

「弊社は昭和19年、秋田税務署管内の24名の酒造家が企業合同し発足致しました。その後終戦とともに企業整備に関する復活条件が緩和され、離脱する酒造家が相次ぎ現在12名の構成員にて営業しております。その折り戦後新体制の中で、弊社も心機一転新たに酒銘を懸賞公募致しました。(昭和22年)5,037点の応募の中から、秋田市寺内大小路(通称『桜小路』)に今もこんこんと湧く霊泉『高清水』にちなんだものとして選ばれました」

酒蛙

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