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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【2898】からはし 純米吟醸 山田錦【福島】

2017.5.20 13:33
福島県喜多方市 ほまれ酒造
福島県喜多方市 ほまれ酒造

【日本酒研究会月例会 全6回の③】

 異業種の酒飲み人が月1回、M居酒屋に集う日本酒研究会。研究会とは名ばかりで、単なる飲み会。ちょっとカッコつけて研究会だ。今回は、メンバーのB、Kが仕事のため欠席、5人での開催となった。

「清泉川 大吟醸 金の蔵」「菁莪 純米吟醸 亀の尾」と飲み進め、店主が3番目に持ってきたのは「からはし 純米吟醸 山田錦」だった。

 この蔵の主銘柄は「会津ほまれ」。みんな「唐橋ユミのとこの蔵だね」。フリーアナウンサーとして活躍中の唐橋ユミさんは、この蔵の出。みんな、それを知っているのだ。つまり、今回の酒「からはし」の名は、蔵元さんの名字。名字を銘柄名にするところはけっこう多いが、「会津ほまれ」で名をなしている蔵が、あえて名字を抱く酒を出すとは、かなり気合が入っていることがうかがえる。

 わたくしは同じM居酒屋で以前、「からはし 純米吟醸 夢の香」(当連載【2810】)をいただいたことがある。さて、今回の酒はどうか。

 酒蛙「旨みと酸が出ており、吟醸香は華やか。フルーティー。やわらか、ふくよか」

 T 「上品なお酒だね」

 FM「味わいが深い」

 H 「これはいいっすね!」

 酒蛙「華やかな香りが、甘旨酸っぱい味と一緒になり、風味全体に一体感がある。余韻は苦み」

 FM「すごくフルーティーでジューシー。ただ、毎晩、晩酌でガンガン飲むような酒じゃない」

 T 「上品な香り。香りは出ているんだけど、出過ぎていない。さすが会津だ」

「からはし 純米吟醸 夢の香」(当連載【2810】)とはコメ違いだが、「夢の香」の方は、突出した部分がなく、“偉大なる中庸”とも言うべく酒質だった。しかし今回の「山田錦」は、味の輪郭がはっきりし味わい豊か。両者は全然違う仕上がりだった。両者どちらもいい。あとは、好みの問題だ。

 瓶の裏ラベルの表示は「原料米 山田錦100%使用、精米歩合60%」。ネット情報によると、ラベルの文字は、千葉県浦安市在住の書道家・池田薫秀さんによるもの、という。

 ほまれ酒造は、2015年7月16日にロンドンで開かれたIWC2015(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)でチャンピオンに輝き、一躍全国的に有名になった。

酒蛙