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日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【2953】川鶴 純米 Wisdom 限定直汲み 無濾過生原酒(かわつる)【香川】 

2017.6.27 21:12
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香川県観音寺市 川鶴酒造
香川県観音寺市 川鶴酒造

【TT居酒屋にて 全9回の⑨完】

 酒友T、O、Sら5人で飲み会を開くことになった。場所はTT居酒屋。1カ月ほど前、ここを初めて訪れたわたくしは、とても気に入り、今回の飲み会場に決めた。1回目からI店長やフロアのE嬢と仲良しになり、2回目にしてすでに何回も来ている気分に。

「あざくら もぎたて❤りんごちゃん 無濾過生原酒」「栄光冨士 菫露 威吹 純米大吟醸 無濾過生原酒」「志太泉 ラヂオ正宗 純米吟醸 生酛」「菊鷹 雲外蒼天 山廃 純米吟醸 無濾過生酒」「吉乃友 純米吟醸 無濾過生原酒」「亮 特別純米 河津桜酵母仕込 ver.キヌヒカリ 生酒」「賀儀屋 味口 本醸造 うすにごり 無濾過 生酒」「篠峯 純米 山田錦 超辛口 竹山」に続いて最後9番目にいただいたのは「川鶴 純米 Wisdom 限定直汲み 無濾過生原酒」だった。

 わたくしとしては、もっと飲んでいたかったが、メンバーのOが隣県のはずれから来ているので、終電を逃すと大変なことになる。しょうがない。

「川鶴」はけっこう飲む機会の多い酒で、当連載ではこれまで、6種類を取り上げている。いずれも、しっかりした味わいの酒、という好印象を持っている。この酒はどうか。

 酒蛙「おおおおっ、旨い!!! ジューシーで甘旨酸っぱい。やや濃醇で、ふくよか。甘みがけっこう出ているが、酸がそれよりきれいに出ているため、くどくなく、後味が気持ち良いい。めちゃ旨い。わたくしの、ストライクど真ん中だ」

 O 「俺の好きな酒と同じタイプだ」

 酒蛙「中盤から辛みが出て、エンディングは苦み」

 S 「これは旨い。本日、『菊鷹』の次に好きだ」

 酒蛙「古樽的古本屋的木香的複雑風味が素晴らしい。これは旨い」

 O 「〆の酒としてベストだね」

 酒蛙「バランスが最高に良い」

 全員から大絶賛のお酒だった。本当に旨かった。これまで飲んだ「川鶴」の中でも、今回の酒が抜きんでた出来の良さにおもえた。

 酒は文句なしの出来栄えだが、ラベルの表示に大きな問題を残している。

 瓶の裏ラベルは、以下のようにこの酒を紹介している。

「平成28酒造年度、醸造体制は大きな転換期を迎えました。新たなステージで醸された最初の純米酒です。このお酒は、代々受け継がれた蔵元の酒造りに対する思いや、歴代杜氏が培ってきた技術、引き継いできた酒質、それぞれの川鶴の遺伝子を『継承』というテーマで醸しました。芳醇でかつ地元米の特徴を引き出した伝統の味わいをお楽しみ下さい」

 問題なのは、「醸造体制は大きな転換期を迎えました」の部分がさっぱり分からないことだ。経営者が変わったのか? 杜氏が変わったのか? あるいは醸造設備が一新されたのか? どうとでも読める表現をするのは良くない。曖昧な表現にしなければならない、ナニガシカの理由があるのだろうか? 蔵のホームページを見ても、この部分の説明は見当たらなかった。

 次に「芳醇でかつ地元米の特徴を引き出した伝統の味わい」と書いているが、せっかくここまでこだわっているのに、地元米の品種名が非開示なのはいかがなものか。香川県で地元米を標榜するのなら、「オオセト」か「さぬきよいまい」のどちらか、と見当がつくが、なぜ品種名を開示していないんだろう? ネット情報では「オオセト」とのことだが、ネット情報は信憑性に欠ける。

 ちなみに裏ラベルの表示は「原材料名/米(国産)・米こうじ(国産米)、精米歩合65%、アルコール分16度」。

 酒名「川鶴」の由来について、蔵のホームページは「初代川人清造が蔵の裏に流れる財田川に舞い降りた華麗な鶴

の姿を夢間に見たことから名付けられました」と説明している。

 飲み会はここで解散。わたくしは単騎、なじみのMスナックに転戦した。

酒蛙

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