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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【2959】田光 純米大吟醸 雄町 無濾過 雫取り 瓶火入れ(たびか)【三重】

2017.7.4 0:05
三重県三重郡菰野町 早川酒造
三重県三重郡菰野町 早川酒造

【P居酒屋にて 全10回の⑥】

 前の年と同じく、四国の酒豪Eと“さし”で飲むことになった。場所は、前年同様、わたくしのホームグラウンドのP居酒屋で。ちょうど1年ぶりだが、インターバルがそんなに空いているようにはおもえない。1カ月ぶりくらいのお手合わせという印象だ。

 わたくしにとっての千葉県初蔵酒4種類「惣兵衛 吟醸 辛口」「秀楽 純米吟醸」「金紋 篠緑 純米」「吉壽 吟醸」を飲んだあとは、既飲蔵酒。店長が「早春 純米吟醸 無濾過 一回瓶火入れ」に続いて6番目に持ってきたのは「田光 純米大吟醸 雄町 無濾過 雫取り 瓶火入れ」だった。

 P居酒屋の店長は早川酒造を応援しており、「早春」と「田光」をよく出してくれる。いずれもしっかりとした味わいの酒で、わたくしは好感を持っている。「早春」は主に地元、「田光」は大都市圏を想定し、出荷している。「田光」はこれまで7種類を当連載で紹介しているが、うち2種類はこのP居酒屋で、3種類はB居酒屋で飲んでいる。この酒はどうか。

 酒蛙「上品。落ち着き感がある。ただ、すこし硬いかな」

 店長「回してみて」(デキャンタし、空気に触れさせ酸化させてください、という意味)

 酒蛙「酸が非常に出てきた」

 E 「ちょっとヌーボー(新酒)みたいかな。すこしとんがっているかな」

 酒蛙「飲んでいたら甘みが出てきた。余韻は酸と苦み」

 E 「(デキャンタしても)やっぱりヌーボー。もうちょっとまろやかさが欲しいかな」

 店長「2本入れたんだけど、もう1本は1年寝かせることにします」

 酒蛙「来年、それを飲ませてください。楽しみだな」

 瓶の裏ラベルの表示は「原材料 雄町(岡山県産)100%、精米歩合45%」。

 裏ラベルには、この蔵の酒造コンセプトを、以下のように説明している。

「鈴鹿山脈釈迦ケ岳の山おろしと伏流水の恵みを受け、全量純米醸造総槽搾りの酒造りをしています。それぞれのお米の特徴を引き出しお酒全体のバランスを大切に心からの蔵元の想いをお届けします」

酒蛙

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