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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3017】YamatoYa's“Zennai”(やまとやぜんない)【福島】

2017.8.12 21:47
福島県喜多方市 峰の雪酒造場
福島県喜多方市 峰の雪酒造場

【TT居酒屋にて 全13回の②】

 酒友のオタマジャクシ&美女軍団と急きょ集まり、わたくしなじみのTT居酒屋で飲んだ。彼ら彼女らと飲むのはおよそ5カ月ぶり。オタマジャクシは、蛙のわたくしより年少なので、そう自称している。

 店長がトップバッター「ゆり 純米吟醸 にごり生原酒」に続いて持ってきたのは「YamatoYa's“Zennai”」だった。この蔵のお酒は以前、「大和屋善内 純米 生原酒 しぼりたて」(当連載【1880】)を飲んだことがある。今回の酒はどうか。

 美女Fさん、美女Oさん「酸味がある」

 美女Mさん「酸っぱい。こんなに酸っぱい日本酒は初めてだ」

 酒蛙「酸がすごく立つ」

 美女Fさん「華やかさがある」

 美女Oさん「嫌いじゃない」

 酒蛙「酸に旨みが伴う。ワイン感覚。ワイン愛好家を狙った酒なのかな。アルコール分を14度に抑え、飲みやすくしているのもワインを意識しているのか」

 美女Oさん「白ワインかな」

 美女Sさん「含むと白ワイン的な香りがする」

 酒蛙「余韻も酸味。好きだなあ、これ。余韻の苦みがいいなあ」

 オタマジャクシ「苦みがありますね」

 酒蛙「ジューシーな酸味。旨みに凝縮感がある」

 美女Fさん「そうそう。そうです」

 酒蛙「面白いお酒だ」

 瓶の裏ラベルの表示は「原材料 米(国産)、米こうじ(国産米)、アルコール分14度」だけ。使用米の品種名はおろか、特定名称酒の種類や精米歩合も非開示。食品の成分を消費者に詳細に示す時代にあって、この非開示ぶりはいかがなものか。個性的なお酒だけに非常に残念だ。

 この酒には純米と純米吟醸があるようで、蔵のホームページは、純米を「飲みやすさと口当たりを追求した純米酒です。やさしい甘さの中に、軽やかな酸味と上品な香りが感じられるお酒です」と紹介。

 また純米吟醸を「春に火入れ・ビン詰めを行い、低温で熟成貯蔵させている純米吟醸酒です。新酒の苦味・渋味も落ち着き、丸みのある甘味と酸味が上品に感じられます。後味、キレも良いので食中酒としてもお楽しみいただけます。ワイングラスでお召し上がり頂くと、上品な香りが感じられますのでぜひ!」

 ところが、今回の酒は純米なのか純米吟醸なのか全く分からない。ラベルに表示されていない。イラっとくる。裏ラベルとホームページとで齟齬をきたしている。お粗末極まりない。

 この蔵の主銘柄は「峰の雪」。その由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「酒銘は俳句『四方の花慶雲燗たり、峰の雪』よりなずけました。峰は飯豊連峰を指します。その飯豊山の清冽な伏流水を仕込み水にし、会津杜氏がじっくりと醸す蔵の街の蔵元です」

 酒名「大和屋善内」は、創業者の名とのこと。

酒蛙

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