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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3036】るみ子の酒 特別純米 無濾過 夏【三重】

2017.8.22 17:18
三重県伊賀市 森喜酒造場
三重県伊賀市 森喜酒造場

【父の日プレゼント 全6回の②】

 二男から毎年、父の日プレゼントとして、カップ清酒の詰め合わせ(8本詰)が送られてくる。毎年ラインナップが違っており、プレゼントが待ち遠しい。そして飲むのが楽しみだ。

 今年は、2本が当連載ですでに取り上げた酒(一升瓶で飲んだもの)である以外は、初めて飲む酒だった。したがって、初めて飲む6本を今回取り上げる。毎日1本のペースで飲んでいった。

 まずは「奥播磨 純米」、続いて「るみ子の酒 特別純米 無濾過 夏」を飲んでみる。「るみ子の酒」はこれまで4種類を当連載で取り上げている。今回の酒は「るみ子の酒 14% 特別純米無濾過生」の火入れバージョンとみられる。いただいてみる。

 うおっ! おもわず声に出た。超さっぱり超すっきり超さわやか。ガツンと来る酒質のいつもの「るみ子の酒」とはまったく違う酒質だから驚きの声が出たのだった。

 さわやかな酸が立つ。そして、やわらか軽快で酸。浴衣姿のるみ子が花火見物をしているラベル絵。いかにも夏酒である。

 ブドウ的香味。しかも、べらぼうに飲みやすい。ラベルを見たら、アルコール分が14度。14度となると、15度より格段にアルコール感が弱く感じるものだ。16度から15度に下げて感じる違いとはまったく異なる。後口も余韻も酸。甘み適度、旨み適度で、さっぱりすっきりした酒質ながら、味わいはしっかり出している。それにしてもカップ酒で無濾過とは驚いた。

 ラベルの表示は「原材料 米(国産)・米麹(国産米)、精米歩合60%、アルコール分14度」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 酒名の由来は、マンガ「夏子の酒」(作者・尾瀬あきら)を読んで感激した蔵元専務の森喜るみ子さんが、尾瀬さんに手紙を出し、その内容に感銘を受けた尾瀬さんがラベルを書く手伝いを買って出たことによる。そのことは、当連載「【435】るみ子の酒 山廃づくり 純米吟醸 阿波山田錦 20BY」に詳しく記している。森喜るみ子さんは、森喜酒造場の専務で麹造り責任者として活躍している。

酒蛙

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