メニュー 閉じる

47NEWS

文化

文化

日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3055】小僧山水 純米(こぞうさんすい)【宮城】

2017.9.9 22:02
Share on Google+ このエントリーをはてなブックマークに追加
宮城県栗原市 金の井酒造
宮城県栗原市 金の井酒造

【H居酒屋にて 全3回の①】

 なじみのH居酒屋の店主から連絡が入った。「新しい酒が3本入りましたので、いらしてください」。一般的な居酒屋の酒メニューは、酒名と値段の羅列。これだと、ふつうの客はその酒がどんな酒なのか分からない。ということで、わたくしが、どんな酒質なのか1行コメントを付けた酒メニューをH居酒屋につくってあげている。その“取材”に来い、というわけだ。

 加えて、3本のうち2本が、わたくしにとって初めての蔵の酒だ。わたくしは全国の現役蔵の酒を飲むことを目標にしている。H居酒屋の店主は、それに協力してくれており、わたくしにとっての初蔵の酒をせっせと探し、取り寄せてくれているのだ。うれしい限りだ。感謝感激だ。

 さて、今回の「小僧山水」。初めて見る銘柄だ。そんなことを言ったら、店主いわく「『綿屋』とこの新しい銘柄なんですよ」。いただいてみる。

 酒蛙「香りほのか。やわらかくて甘みがある」

 店主「安定感がある」

 酒蛙「落ち着き感がある」

 店主「とんがったところが全く無い」

 酒蛙「酸が、いい感じで出ている。すっきり感があり、キレが良い」

 店主「派手ではないが、酸が地味に出ているね」

 酒蛙「軽快感のある酸がいい。全体として軽くて、余韻が大人しい辛み&苦み。アルコール分15度とはおもえない飲みやすさ。14度かとおもった」

 店主「いたって良い」

 酒蛙「疲れない酒だ。いくらでも飲めそう。大人しい酒だなあ」

 店主「それが一番いいんです。それがいい酒というんです」

 酒蛙「そうだね。派手さが無い酒があってもいい」

 店主「客に薦めやすいっす」

 酒蛙「余韻の苦みがだんだん強くなってきた。この酒、いいなあ」

「綿屋」は、地味というか落ち着きのある味わいながら、旨みがふくらむ酒、というイメージを持っている。今回の酒は、その「綿屋」をやや軽快にしたような飲み口だった。

 瓶のラベルの表示は「原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)、精米歩合60%」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 酒名「小僧山水」の由来は、蔵の近くに「小僧不動の滝」があり、滝の上流から湧き出す水を仕込水に使っていることによる。

酒蛙

関連記事一覧