メニュー 閉じる メニュー
文化

文化

日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3081】ウイスキー樽で貯蔵した日本酒。FUKUGAO【新潟】

2017.10.6 13:19
新潟県三条市 福顔酒造
新潟県三条市 福顔酒造

【デパートで購入 全3回の③完】

 デパートで「新潟の酒フェア」を開いているというので、出掛けてみた。新潟県は、蔵数が一番多い県。日本全蔵の酒を飲んでみることを目標にしているわたくしとしては、初めての蔵の酒をゲットするチャンスだ。

 期待して出掛けてみたところ、55蔵の酒が並んでいた。新潟県全蔵のおよそ6割に相当する数だ。その中から、わたくしにとっての初蔵酒が3種類あったので、さっそく購入。「越後府 特別純米」「水の都 柳都 吟醸」と飲み進め、最後3番目にいただいたのは「ウイスキー樽で貯蔵した日本酒。FUKUGAO」だった。

 そのものずばりの酒名。瓶の首に掛かったタグに「日本酒とウイスキー樽の出会い。」「ロックでも。お湯割りでも。」と書かれている。

 また、蔵のホームページはこの酒を以下のように紹介している。

「その名のとおりウイスキー樽で貯蔵した日本酒。ウイスキー樽に染み込んだウイスキーの芳醇な香りと深い味わいが日本酒の旨みと絡み合い、今までにない新しい日本酒として生まれ変わりました。冷やしてそのまま、またはウイスキーの様に氷を浮かべてどうぞ」

 さて、いただいてみる。アタックがすごく個性的。ウイスキー香、旨み、酸味が一体となって押し寄せ、おもわず「うおっ!」と声に出る。まさしく「ウイスキー樽で貯蔵した日本酒」である。ウイスキーの日本酒割りというようなイメージだ。アルコール分は19度の原酒だが、19度という強さは感じない。もっと低い印象。これは、ウイスキーを飲んでいる気分だから、19度は軽く感じるのだろう。

 中盤から適度に出てくる苦みは、もちろん清酒由来のもの。これも清酒由来の酸は最初から出ているが、飲み進めていくと、さらに感じられるようになる。余韻は、苦みと酸とウイスキー香。これはユニークな味わいのお酒だ。主流にはなりえないが、変化球としては“あり”だ。面白かった。

 ちなみにこの蔵は「バーボン樽で貯蔵した日本酒」もつくっている。

 瓶の裏ラベルの表示は「原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール、アルコール分19度」にとどまり、使用米の品種名や精米歩合が非開示なのは残念だ。しかし、蔵のホームページでは「原酒。原料米 五百万石。精米歩合 60%」と開示している。

 福顔酒造の主銘柄は「福顔」。その由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「福顔酒造、初代小林正次は“飲んだ人が福の顔になる旨い酒を造る”つまり福顔になる酒を造り、日本酒で人を幸せにしたいとの志を持ち、明治30年に創業しました」

酒蛙