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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3572】互 夏の青春 純米吟醸 生原酒(ご)【長野県】

2018.10.1 22:04
長野県上田市 沓掛酒造
長野県上田市 沓掛酒造

【K蕎麦屋にて 全13回の⑥】

 久しぶりに酒友オタマジャクシ&ウッチー&美女軍団との飲み会を開いた。わたくしを含め8人のフルメンバー。いつも飲み会場にしているP居酒屋が店を閉めたため、オタマジャクシなじみのK蕎麦屋で飲んだ。K蕎麦屋はキャパは小さいが、酒のラインナップをすべて長野県酒で固めるという、超こだわり店。壁一面に貼られた酒名札を見ても、酒質のひとこと説明をすべての札に丁寧に書き記しており、店主の真摯さが伝わってくる。これを見ただけでも、蕎麦屋さんだが、並みの居酒屋よりはるかに高レベルの店であることが分かる。

「つきよしの 特別純米 無濾過生原酒」「信濃錦 天墜 特別純米生原酒 美山錦」「信濃錦 一瓢 生酒 特別純米大辛口」「大雪渓 純米」「大信州 超辛口 純米吟醸」と飲み進め、6番目にいただいたのは「互 夏の青春 純米吟醸 生原酒」だった。

「互」はよく見る銘柄のため、種類を多く飲んでいるものとばっかりおもっていたが、今回の酒を含め、当連載で取り上げたのは2種類だけだった。さて、今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 美女Fさん「とろみがある」
 ウッチー「甘酸っぱい」
 オタマジャクシ「フルーティーな感じもするが、後からしみじみ甘酸っぱさが出てくる」
 美女MOさん「含んでからしばらく置くと、コメを感じる。酸もある」
 オタマジャクシ「甘みがある。アルコール感がすこし低めだ」
 酒蛙「アルコール感がすこし低めなのは夏酒の飲みやすさを狙ったからでしょう。俺の好きなセメダイン香(ベンゼン環芳香族系の芳香)がすこし。さっぱりした軽快な飲み口。酸が立ち、爽やか。甘みも出ている。甘酸っぱい味わいなので、酒名のサブタイトルに『青春』をつけたのかな」

 瓶の裏ラベルの表示は「原材料名 米、米麹、アルコール分14度以上15度未満、原料米 長野県産ひとごこち100%、精米歩合55%、使用酵母 協会14号、日本酒度-3、酸度2.0、アミノ酸度1.1、製造年月2018.03、出荷年月2018.06、杜氏 沓掛浩之」。製造年月のほか出荷年月も併記しているのは非常に良いことだ。

「ひとごこち」は、長野県農事試験場が1987年、母『白妙錦』と父『信交444号』を交配。育成と選抜を繰り返し品種を固定、1997年に品種登録された酒造好適米。

 このほか裏ラベルには「鹿教湯温泉・お米のお兄さんプロジェクト(OOP)で作ったお米を使用しています。生産者/小宮山耕平、小平克博、小林哲士」と書かれている。

 酒名「互」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「2006年 春、『地元上田の地酒を更に旨い!と言ってもらいたい!』の思いに賛同頂いた四店の酒販店と蔵元の『五』社がタッグを組み約二年の歳月の間、試行錯誤の上商品化したALL純米吟醸のブランドです。
『自信を持ってお客様にご提供できる地酒を世に出したい』との思いのもと、『様々なシチュエーションでこの酒を《お互い》に酌み交わしてもらいたい』の願いで『互(ご)』と命名いたしました」

 この蔵の主銘柄は「福無量」。この由来について蔵のホームページは「観音経『福寿海無量』より『福寿海無量の生活を歓び公私一如の理想を生く』  福無量をお飲みいただく皆様に『福が限りなくありますように』」としている。

酒蛙

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