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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3567】つきよしの 特別純米 無濾過生原酒【長野県】

2018.9.28 21:47
長野県上田市 若林醸造
長野県上田市 若林醸造

【K蕎麦屋にて 全13回の①】

 久しぶりに酒友オタマジャクシ&ウッチー&美女軍団との飲み会を開いた。わたくしを含め8人のフルメンバー。いつも飲み会場にしているP居酒屋が店を閉めたため、オタマジャクシなじみのK蕎麦屋で飲んだ。K蕎麦屋はキャパは小さいが、酒のラインナップをすべて長野県酒で固めるという、超こだわり店。壁一面に貼られた酒名札を見ても、酒質のひとこと説明をすべての札に丁寧に書き記しており、店主の真摯さが伝わってくる。これを見ただけでも、蕎麦屋さんだが、並みの居酒屋よりはるかに高レベルの店であることが分かる。

 オタマジャクシたちは、にごり酒5種類の飲み比べに興じていたが、メモ取りが不可能なことと、味覚が乱れる恐れを感じたため、わたくしはこれには加わらず、「つきよしの 特別純米 無濾過生原酒」から飲み始める。この蔵は、わたくしにとっての初蔵。日本全国の現役蔵の酒を飲むことを目指しているわたくしにとって、うれしい限りだ。これを飲んだだけでも、この店に来たかいがあった。

 このお酒を指定したら、店主が「30歳の女性杜氏で、これが3造り目のお酒です」と説明してくれた。さて、いただいてみる。

 酒蛙「バナナ香的セメダイン香(ベンゼン環芳香族系の芳香)的含み香がほのかにある。酸が立っていて良いね。酸は甘みと旨みを連れてくる感じ。甘旨みはくどいものではなく、適度な出方で、あっさり感がある」
 オタマジャクシ「口の中で、ぷわっと広がり、辛みがあり、最後にぴりぴり辛みがくる」
 ウッチー「ラベルのイメージのお酒です」
 みんな「どういうお酒なんだ???」(ウッチーコメントに、みんなかなり動揺する)
 酒蛙「すっきり、さっぱりとした飲み口。中盤から苦みが支配する。余韻は辛み。酸がいい感じででており、さっぱりした酒質なので、これは飲み飽きしない。食中酒に適している」

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。

「当社は信州の鎌倉 塩田平にあり、明治29年の創業です。私は平成29年度で杜氏として2造り目となります。自然放冷・全量槽搾りにこだわり、米の旨みを丁寧に引き出しました。長野県塩田平さんの美山錦とひとごこちを使用して造りました。やや酸味を感じるシャープな味です。是非食中酒にお使いください。 杜氏 若林真実」

 ラベルの表示は「原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、アルコール分17度、精米歩合59%、製造年月18.03、出荷年月18.6」。製造年月のほか出荷年月を表示しているのは、非常に親切だ。

 使用米のうち「ひとごこち」は、長野県農事試験場が1987年、母『白妙錦』と父『信交444号』を交配。育成と選抜を繰り返し品種を固定、1997年に品種登録された酒造好適米。

 酒名「月吉野」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「創業の頃、吉野桜の下で花見の宴の際、満月に桜吹雪が舞っているのを見、命名されました。花見酒から始まった当蔵の酒も、今では塩田平・別所温泉を訪れる人から始まり地域の皆様に、1年を通じて親しんで頂いております」

酒蛙

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