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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3554】李白 やまたのおろち 超辛・特別純米 黒ラベル(りはく)【島根県】

2018.9.16 22:21
島根県松江市 李白酒造
島根県松江市 李白酒造

【K居酒屋にて 全13回の⑥】

 酒友の唎酒師Nさん・Dさんと半年ぶりの飲み会。いつもは、TT居酒屋で飲み会を開いてきたが、TT居酒屋が店を閉めたため、Nさん推薦のK居酒屋で開いた。酒を1合単位では出さない店で、激しいカルチャーショックを受けた。長い居酒屋人生で初めてのこと。フロアには、知識豊富な20歳代女性の日本酒ナビゲーターがいて、あれこれ教えてくれる。お酒はすべて彼女に任せて飲むことにする。

「神蔵 七曜 純米大吟醸 無濾過生原酒」「月山 芳醇辛口 純米 無濾過生原酒 おりがらみ」「木内 純米吟醸 生酛造り 生原酒 しぼりたて」「瀧自慢 純米吟醸 雄町 本生」「悦凱陣 純米吟醸 ブルーボトル 無ろ過生」に続いて彼女が持ってきたのは「李白 やまたのおろち 超辛・特別純米 黒ラベル」だった。

「『やまたのおろち』は飲んだことがあるよ」と却下しようとしたら、彼女は「『やまたのおろち』には黒ラベルと白ラベルがある」と言うではないか。わたくしはiPhoneに、2010年1月以降に飲んだ酒のラベル写真を収納しているので、さっそく検索してみた。わたくしが飲んだのは「李白 やまたのおろち 辛口白ラベル 特別純米」(当連載【2779】)。白ラベルだった。「ほらぁ~♪」と彼女。彼女の勤勉さと博識ぶりに敬意を表し、黒ラベルを飲んでみることにする。

 酒蛙「旨みと甘みがかなり抑えられている。香りもほのか」
 D 「ジンっぽい」
 N 「そうそう」
 酒蛙「そうそう。ジンのようにドライだね。酸があるからいいね。総じて引き締まった感のある飲み口だ」

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。

「八岐大蛇(やまたのおろち)の物語は、日本歴史の起源を彩る壮大な出雲神話の最大のハイライトで、素戔嗚尊(すさのおのみこと)が八つの頭をもつ大蛇に強い酒を飲ませて退治する話です。
本品は酒造好適米を充分に研き、低温醗酵させたお酒です。李白酒造伝統の技を駆使し、超辛口の味にこだわりました。
おいしい飲み方:冷や、又は冷やして、燗の場合はぬる燗でお飲みください」

 また、蔵のホームページはこの酒を「人気商品『やまたのおろち』のシリーズの『超辛口』です。キリッとした辛さの中に、しっかりとした旨味と酸味が感じられる、味わい深い超辛口です」と紹介している。

 瓶の裏ラベルの表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合58%、アルコール分15度、原料米 酒造好適米100%」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だが、蔵のホームページでは、以下のように使用米の品種名を開示している。「原料米 五百万石、精米歩合58%、日本酒度+13、酸度1.8、アルコール度15~16%」

 酒名および蔵名「李白」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「大正から昭和にかけて二度も内閣総理大臣を経験した島根県松江市出身の、若槻礼次郎氏によって酒仙李白に因んで命名された由緒ある酒名です。故若槻礼次郎氏は、“詩を愛し酒を愛し”とりわけ松江のお酒、李白を愛されました。氏はロンドン軍縮会議に首席全権として臨み、李白の菰樽をたずさえて朝夕愛飲されました。ラベルの李白の字は氏の揮毫(きごう)を写したものです」

酒蛙

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