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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3552】瀧自慢 純米吟醸 雄町 本生(たきじまん)【三重県】

2018.9.14 21:35
三重県名張市 瀧自慢酒造
三重県名張市 瀧自慢酒造

【K居酒屋にて 全13回の④】

 酒友の唎酒師Nさん・Dさんと半年ぶりの飲み会。いつもは、TT居酒屋で飲み会を開いてきたが、TT居酒屋が店を閉めたため、Nさん推薦のK居酒屋で開いた。酒を1合単位では出さない店で、激しいカルチャーショックを受けた。長い居酒屋人生で初めてのこと。フロアには、知識豊富な20歳代女性の日本酒ナビゲーターがいて、あれこれ教えてくれる。お酒はすべて彼女に任せて飲むことにする。

「神蔵 七曜 純米大吟醸 無濾過生原酒」「月山 芳醇辛口 純米 無濾過生原酒 おりがらみ」「木内 純米吟醸 生酛造り 生原酒 しぼりたて」に続いて彼女が持ってきたのは「瀧自慢 純米吟醸 雄町 本生」だった。

「瀧自慢」は、行きつけのM居酒屋とZ料理屋がよく置いている酒で、必然的に飲む機会が多く、今回の酒を含め、当連載で13種類を取り上げている。「瀧自慢」は総じて、でしゃばった部分が無い、大人しくてバランスのとれた酒、というイメージ持っている。

 わたくしは、2010年1月から、飲んだ酒のラベル写真をすべてiPhoneのiCloud-Driveに入れ、検索できるようにしている。iCloud-Driveの検索能力は、なかなかのスグレモノなのだ。ということで、今回の酒を飲んだことがあるのかどうか検索し、これまで飲んだ瀧自慢の写真をずらりiPhone画面に並べていたら、背後から日本酒ナビゲーターが画面をのぞき込み。あ、今回のお酒は「この『瀧自慢 純米大吟醸』(当連載【1202】)と同じシリーズです。お客さんが飲んだそれはラベルの縁取りが赤でしょ? 今回のお酒は縁取りが青なの。ね、違うでしょ? だから、このお酒を飲んでね」。すごい知識とすごい押し。20歳代前半(たぶん)の女性とはおもえない博学と押しの強さだ。わたくしは、「はい、飲みます」と素直に答えるしかなかった。さて、今回の酒をいただいてみる。

 N 「最初(『神蔵 七曜 純米大吟醸 無濾過生原酒』)に似ている。バランスの良いお酒です」
 D 「『神蔵 七曜 純米大吟醸 無濾過生原酒』よりも軽い」
 酒蛙「香りは地味に穏やか。果実香がほのか。甘みを感じる」
 N 「今日これまでの中で、一番甘みが感じられるかも」
 酒蛙「鼻に抜ける香りが独特。やわらかなタッチだけど、キレが良い」
 D 「最初、軽いとおもったけど、飲んでいたら後口がしっかりしているように感じてきた」
 N 「どっしりしています」
 酒蛙「すこぶるふくよか。甘みが、旨み・酸味・辛みを伴う。『瀧自慢』らしい落ち着き感があり品の良い飲み口。大人しい酒質。とんがったところが無い。いかにも『瀧自慢』のDNA!」

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。

「『幻の酒米』といわれる雄町米を55%まで精米した仁純米吟醸です。数ある酒米の中でも独特の個性を放つ雄町米。名脇役的な日本酒とは一線を画す『雄町』としての個性を、瀧自慢の造りにより充分に表現しました。爽やかな口当たりと、雄町米特有の旨みある味わいが絶妙のバランスに仕上がっています」

 瓶のラベルの表示は「原材料 米(国産)米麹(国産米)、使用米 岡山県産雄町100%使用、精米歩合55%、日本酒度+4、酸度1.4、アルコール度数16度、使用酵母 蔵内自家培養酵母」。

 酒名「瀧自慢」の由来について、他の「瀧自慢」の瓶の裏ラベルは、以下のように説明している。

「瀧自慢は、忍者で知られる伊賀地方の山間部『平成の名水百選』にも選ばれた景勝地である赤目四十八滝の山麓で造られています。自然あふれる風土の中で育まれ、蔵元・杜氏の気持ちを込めて醸した逸品をどうぞご賞味下さい」

酒蛙

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