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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3542】誉池月 夏の純米吟醸 佐香錦50 1401号酵母 生詰め 瓶火入れ(ほまれいけづき)【島根県】

2018.9.5 21:40
島根県邑智郡邑南町 池月酒造
島根県邑智郡邑南町 池月酒造

【TU会例会 全9回の③】

 2カ月に1回のペースで、M居酒屋で開いている異業種間飲み会「TU会」。今回はいつものM居酒屋ではなく、S居酒屋に場所を移した。S居酒屋は常時約200種類のお酒を抱えており、どんなリクエストにも答えられる。

 「原田 純米吟醸50 西都の雫 無濾過生」「竹葉 純米吟醸 冷美酒」に続いて、店の日本酒ナビゲーターが持ってきたのは「誉池月 夏の純米吟醸 佐香錦50 1401号酵母 生詰め 瓶火入れ」だった。「誉池月」は、今回の酒を含め、当連載で5種類を取り上げている。今回の酒はどうか。いただいてみる。

 酒蛙「酸が立ち、さわやか。キレが良い」
 TU「酸のあとに、甘みがすこし」
 KW「さわやか」
 酒蛙「吟醸香がほのか。すっきり、さわやか、きれい感がある」
 KW「さっぱりして美味しい」
 酒蛙「適度な旨みがあり酸が立っているので、飲み飽きしない。くいくいイケる。いかにも夏酒」

 瓶の裏ラベルの表示は以下の通り。「原料米 島根県邑南町産佐香錦100%、酒米生産者 契約栽培農家 細貝輝男、原材料 米(島根県産)米麹(島根県産)、精米歩合 麹米50%掛米50%、アルコール度数15.0度以上16.0度未満、日本酒度+1.0度、使用酵母 協会1401号酵母、醸造年度 平成29年度(29BY)、杜氏名 末田誠一(蔵元 出雲杜氏)、製造年月 平成30年6月」

 使用米の「佐香錦」は、島根県農業試験場が1985年、母「改良八反流」と父「金紋錦」を交配。育成と選抜を繰り返し開発、2004年に品種登録された酒造好適米だ。出雲市にある佐香神社は、お酒の神様として名高い。この神社の名にあやかった酒米だ。

 使用酵母の協会1401号は、性質は協会14号と同じだが、醪で高泡を出さない酵母。協会14号は通称「K14号酵母」「金沢酵母」など。生成される酸が少ないために綺麗な味の仕上がりとなる傾向にある。

 酒名「誉池月」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「池月についての物語は日本全国に色々な説があります。ここではこの地方に伝わる物語を紹介します。

池月の母馬は池の畔で遊ぶうちに池に落ちて命を落としてしまいます。母をしのんで池にやってきた池月は、月の光に映し出された自分の姿を母だと想い飛び込みますが波紋になって消えてしまいます。しかし、土手に上がり再び池を見ると母の姿があり何度も毎晩繰り返して池に飛び込みました。

それにより泳ぎのうまい馬がいるという噂を聞きつけ水際の戦いに役に立つと源頼朝が気に入り、阿須那の賀茂神社で行われていた牛馬市にセリに出ていたところを買って行きました。

そして池月は、源頼朝の愛馬となり宇治川の合戦にて源氏の武将佐々木四郎高綱が拝領し水際での先陣を切った。その際池月は、身の丈ほどの深さの川を水面を走るよう他の馬より速く泳いだといわれています。

このことは平家物語の『宇治川の先陣』にも記されています。この地に伝わる物語より誉 池月の銘柄名は由来しています。当蔵の名馬の里 活性原酒・ピンク酒・上撰・佳撰のラベルは、この池月をあしらったデザインになっています」

酒蛙

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