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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3530】繁桝 純米吟醸 生々 切り絵ラベル(しげます)【福岡県】

2018.8.21 17:48
福岡県八女市 高橋商店
福岡県八女市 高橋商店

【Z料理店にて 全4回の①】

 夕方、ふらりと近所のZ料理店へ。ここの店主は、わたくしが飲んだことがないだろう酒を用意してくれるから、月に1回は訪れ、その厚意に報いなければならない。店主としても、わたくしに餌を与え、定期的に訪れるように、との深慮遠謀。それが見え見えなのが楽しい。

 トップバッターに選んだのが「繁桝 純米吟醸 生々 切り絵ラベル」だった。「繁桝」は飲む機会がけっこうある酒で、今回を含め、当連載で9種類を取り上げている。今回の酒は、切り絵ラベルが珍しくて選んだ。「繁桝」には、とんがったところがない穏やかな酒、というイメージを持っている。今回のお酒はどうか。

 やわらか、ふくよかなタッチ。穏やかでほのかな吟醸香。旨みと甘みがくるが、酸はあまり出てこない。エンディングは苦み。このエンディングの苦みが、次第に強くなっていく。奥に辛みも。全体的には「繁桝」らしい、穏やかな酒だとおもった。また、酒質にきれい感がある。

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。

「繁桝の想いを切り絵ラベルに込めました。丸い輪が『原点回帰』、トンボが『日進月歩』、稲が『酒造りの原点』を表現しています。切り絵も酒造りも繊細さをかかせない職人の技です」

 裏ラベルの表示は「原料米 福岡県糸島産山田錦100%、精米歩合55%、アルコール度16度、製造年月日2018.05.16.D」。

 酒名「繁桝」の由来は、10代目当主で蔵を会社組織に改組した高橋繁太郎の「繁」をとり、酒を量る「桝」と合わせて命名されたもの。

 ネット情報によると、ラベルは切り絵作家「くろくも舎」による。

酒蛙

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