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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3527】玉櫻 生酛純米 五百万石 70(たまざくら)【島根県】

2018.8.18 17:19
島根県邑智郡邑南町 玉櫻酒造
島根県邑智郡邑南町 玉櫻酒造

【S居酒屋にて 全10回の⑧】

 Mうなぎ屋で飲み会を開いた。プロ野球デーゲーム観戦の前夜祭だ。5人でそれぞれ7種類のお酒をいただき、KとわたくしはS居酒屋に転戦した。この店は、酒友Oから紹介されたものだ。Oは、いくら飲んでも表情一つ変えない。だからわたくしは、彼を鉄仮面と呼んでいる。鉄仮面が推薦した店だから間違いはないだろう、と暖簾をくぐった。すぐに、いい店であることが分かった。

「秋鹿 純米大吟醸 レトロラベル」「小左衛門 Dessin 根っこ 生」「秀よし 純米吟醸 ひまわり」「与右衛門 夏ぎんが 純米吟醸 無濾過生原酒」「白隠正宗 純米 生酛 誉富士 ひやおろし28BY」「梅錦 山川流 純米」「勇心 純米 山田錦 精米歩合80」に続いて8番目に選んだのは「玉櫻 生酛純米 五百万石 70」だった。

「玉櫻」は一度、「玉櫻 殿」(当連載【3381】)をいただいたことがある。今回のお酒はどうか。

 室温管理のお酒をいただいてみる。お酒が黄色く色づいている。熟成香が、いい感じで出ている。ラベルによると26BYだから、平成26年7月から27年6月までの間に醸造した酒。つまり、醸してから3~4年たったお酒を飲んだことになる。辛みが立ち、辛みは酸と旨みを伴っている。

 う~ん、これは燗映えしそうだ。そうおもったが、次の酒を飲みたい誘惑に駆られ、室温で終わった。室温といっても25~27℃くらいありそうだから、やや日向燗を飲んだ気分。そうおもっていたが後日、瓶のラベルを見たら燗酒仕様と書いているではないか。う、う、う、惜しかった。燗映えしそうだ、と自分で言ってたのに。いい線いってたのに・・・。

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。

「伝統的な酒造方法である『生酛仕込(きもとじこみ)』で造った純米酒です。無濾過で、1年以上の熟成期間を設けておりますので、お酒は琥珀色をしており、豊かな風味が楽しめます。燗酒として飲んでいただく事を前提として造ったお酒です。ぜひ、温めてお飲みください」

 また、蔵のホームページはこの酒を「五百万石は、結構酸味が尖ってます。赤身肉などと合わせたら良い感じです」と紹介している。

 裏ラベルの表示は「原料米 五百万石(島根県産、使用率100%)、精米歩合70%、アルコール分15度、日本酒度+7.5、酸度1.9、アミノ酸度1.3、酵母 蔵付き酵母、杜氏名 櫻尾尚平、飲みごろ 熱燗◎ ぬる燗◎ 常温○ 冷酒-、26BY、製造年月 2017.12」。

 主銘柄「玉櫻」の由来についてコトバンクは、「酒名は、花見の宴で1枚の花びらが杯に浮かび、玉のように美しく輝いたという逸話に由来」と説明している。もしかして「櫻」は、蔵元さんの名字「櫻尾」を掛けているのかもしれない。

酒蛙

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