メニュー 閉じる
文化

文化

日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3520】秋鹿 純米大吟醸 レトロラベル(あきしか)【大阪府】

2018.8.13 22:07
大阪府豊能郡能勢町 秋鹿酒造
大阪府豊能郡能勢町 秋鹿酒造

【S居酒屋にて 全10回の①】

 Mうなぎ屋で飲み会を開いた。プロ野球デーゲーム観戦の前夜祭だ。5人でそれぞれ7種類のお酒をいただき、KとわたくしはS居酒屋に転戦した。この店は、酒友Oから紹介されたものだ。Oは、いくら飲んでも表情一つ変えない。だからわたくしは、彼を鉄仮面と呼んでいる。鉄仮面が推薦した店だから間違いはないだろう、と暖簾をくぐった。すぐに、いい店であることが分かった。

 最初に選んだのは「秋鹿 純米大吟醸 レトロラベル」だった。秋鹿酒造のお酒は、今回を含め8種類を当連載で取り上げており、味のシャープさと熟成感が印象に残っている。わたくしにとって珍しくない銘柄だが、レトロラベルにひかれて選んだ。

 わたくしがこの酒を選んだら、店主が「かなり個性の強いお酒ですよ」とアドバイスをしてくれた。さて、どんな個性なのだろう。楽しみにしていただいてみる。

 辛口で、酸がある。これが第一印象。旨みのある辛口。かなりの辛口だ。ただドライなだけの辛口酒でなく、舌にツンツン刺す正統派の辛口。しかも旨みがあるため、嫌味な辛口酒になっていない。辛みと旨みのバランスが良い。木の香りにも似た、コルク香みたいな、あるいは麹感的とでも言おうか、独特な含み香がする。店主が言っている個性とは、このことなんだろうな、とおもう。お酒は、力強さがあるが、酸が出ているのでくいくい飲め、飲み飽きしない。

 瓶のラベルは、この酒を以下のように紹介している。

「この復刻版のラベルは、初代鹿之助が大正7年に登録したラベルをできるだけ忠実に再現したものである。お酒は山田錦を5割にまで精米して低温でじっくりと発酵させた純米大吟醸で、ほのかに薫る吟香となめらかな口あたりと、するりと通る喉越しが身上である」

 ラベルを見たら、シリアル番号が書かれている。このお酒は380本生産されたうち80番目に瓶詰めされた酒ということが分かる。380本とはずいぶん少ない。超限定販売だ。

 裏ラベルの表示は、「原料米 山田錦100%、精米歩合50%、酵母 9号自家培養、酛 速醸酛、日本酒度+7、酸度2.0、アミノ酸度1.5、アルコール度数16度」。

 酒名および蔵名「秋鹿」の由来について、コトバンクは「酒名は、秋の美しさと、創業者・奥鹿之助の名から命名」と説明している。

酒蛙

関連記事 一覧へ