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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3517】篠峯 ろくまる 雄山錦 純米吟醸 夏色生酒(しのみね)【奈良県】

2018.8.12 0:14
奈良県御所市 千代酒造
奈良県御所市 千代酒造

【Mうなぎ屋にて 全5回の③】

 飲み仲間5人で、プロ野球デーゲームを観戦することになった。当然のことながら、前夜祭。つまり、試合にかこつけての飲み会だ。場所は、時々利用しているうなぎ屋さん。ここの女将さんの、酒のテイスティング能力は、半端ないって、だ。それに美人だし。だから暖簾をくぐる。

 女将さんが「いづみ橋 夏ヤゴ MOMO 13 純米 生酛」「山和 特別純米 中取り原酒 Rock」に続いて持ってきたのは「篠峯 ろくまる 雄山錦 純米吟醸 夏色生酒」だった。

 千代酒造のお酒は飲む機会が多く、当連載では今回の酒を含め、「千代」を1種類、「篠峯」を9種類取り上げている。酸がチャーミングな飲みやすいお酒というイメージを持っている。今回のお酒は、以前取り上げた「篠峯 ろくまる 雄町 純米吟醸 無濾過生原酒」(当連載【2060】)と同じシリーズか。さて、いただいてみる。

 甘旨酸っぱい。これが第一印象。やわらかなタッチ。果実香が適度。ジューシーで濃醇。ボリューム感がある。やっぱり酸がチャーミングだった。この酸が味を引き締めている。余韻は苦み。これは旨い。わたくしの口に合うお酒だった。酸が立ち、キレが良いので、まったく飲み飽きしない。食中酒に適しているお酒だ。

 瓶の裏ラベルに「裏・篠峯バージョンのお酒。富山県産雄山錦を使用し豊かな香りと上品な甘みのある爽やかなお酒に仕上げました」と書かれている。これが裏バージョンだとすれば、表バージョンは何なんだろう。そこをきちんと書き込まなければ、飲み手に伝わらない。蔵元さんだけが知っていても・・・。

 裏ラベルの表示は「原料米 富山県産雄山錦全量使用、精米歩合60%、アルコール分16度」。「ろくまる」シリーズの名は、精米歩合が60%に由来するものとおもわれる。

「雄山錦」(おやまにしき)は富山県農業技術センター農業試験場が1986年、母「ひだほまれ」と父「秋田酒33号」を交配、選抜と育成を繰り返しながら品種を固定、1999年に命名、2001年に種苗法登録された酒造好適米。

 酒名「篠峯」の由来について、蔵のホームページは、以下のように説明している。

「蔵のすぐ西に聳える葛城山の別称。その昔篠峯という名で呼ばれていた時期があります。当蔵の仕込水はこの葛城山の伏流水を自社井戸から汲み出し、そのまま使用しています」

酒蛙

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