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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3491】甲斐の開運 純生 無濾過生酒 ひやおろし(かいのかいうん)【山梨県】

2018.7.26 16:51
山梨県南都留郡富士河口湖町 井出醸造店
山梨県南都留郡富士河口湖町 井出醸造店

【TU会例会 全5回の③】

 2カ月に1回のペースで、M居酒屋で開いている異業種間飲み会「TU会」。「甲斐男山 純米 仲」「太冠 純米吟醸 山田錦 無濾過生原酒」と飲み進め、店主が3番目に持ってきたのは「甲斐の開運 純生 無濾過生酒 ひやおろし」だった。

 わたくしは、全国の全現役蔵の酒を飲むことを目指しており、M居酒屋の店主がこれに賛同。わたくしにとっての初蔵酒をせっせと探し集め、出してくれる。

 店主は冒頭、「今回の初蔵酒は山梨県の3蔵です」と高らかに宣言。飲んだ現役蔵が1100蔵を超えたいま、なかなか初蔵酒を探せない中、3蔵も探してくれたなんて、ありがたい。感謝感激だ。さて、初蔵酒3つ目をいただいてみる。

 TU「酸味がありますね」
 KI「おいしい」
 KT「バランスの良い酒だ」
 TU「古酒のような香り」
 酒蛙「甘み、旨み、酸味が程よくあり、飲みやすい」
 TU「おいしい」
 KT「くせが無い」
 酒蛙「酸が良い。余韻は苦み」

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。

「しぼりたての純米酒の風味を損なわないように一切のろ過をせず、加熱処理も行わない生酒です。極低温にて秋まで貯蔵し、生まれ変わったその味わいをお楽しみ下さい」

 裏ラベルの表示は以下の通り。「飲み方 8~12℃で、味覚のめやす 濃淡中間やや辛口、アルコール分15度以上16度未満、日本酒度+2、酸度1.4、麹米・精米% 山形県産夢山水60%、掛米・精米% あさひの夢・夢山水60%、仕込水 富士山伏流水、酵母/酒母 1001酵母/速醸酒母、杜氏(流派)初沢則孝(南部杜氏)、製造年月 2016年9月」

「夢山水」は、愛知県農業総合試験場山間農業研究所が1988年、母「山田錦」、父「中部44号」を交配、選抜と育成を繰り返し品種を固定。2001年に品種登録された酒造好適米。関谷醸造(愛知県)のホームページでは「『夢山水』は愛知農試山間試験場、県食品技術センターと関谷醸造(株)が協同研究の末開発した、山間高冷地専用の酒造好適米です」と紹介している。

「あさひの夢」は、愛知県農業総合試験場作物研究所が1985年、母「あいちのかおり」と父「母『月の光』と父『愛知65号』の子」を交配。育成と選抜を繰り返し品種を固定、2000年に品種登録された飯米用品種だ。

 酒名「甲斐の開運」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「江戸末期、皇女和宮の婚姻と同時期に製造を始めた為、それにちなんで 『開運』と命名し、その後 『開運正宗』として長期間親しまれてきましたが、昭和60年より『甲斐の開運』を正式名とし、現在に至っております」

酒蛙

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