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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3481】武勇酒蔵 山廃 純米 無濾過生原酒 直汲 おりがらみ(ぶゆう)【茨城県】

2018.7.19 21:39
茨城県結城市 武勇
茨城県結城市 武勇

【H居酒屋にて 全2回の②完】

 なじみのH居酒屋の店主から「テイスティングしてほしい酒が2つ入ったので来てほしい」と連絡が入った。わたくしはH居酒屋の酒メニューをつくっている。ふつうの居酒屋の酒メニューは、酒名と値段の羅列だけ。これでは客はどんな酒なのか分からない。そこで、酒質の1行解説をつけたメニューをつくってあげている。これだとお客さんの選択要素になり、喜ばれている。そのためには、まずテイスティングをしなければならない。

 まずいただいたのは「基峰鶴 Velvet 生」。そして、2番目にいただいたのは「武勇酒蔵 山廃 純米 無濾過生原酒 直汲 おりがらみ」だった。「武勇」は種類を多く飲んでいる、と思い込んでいたが、違っていた。当連載で取り上げたのは今回を含め、2種類だけだった。さて、まずは冷酒でいただいてみる。

 酒蛙「甘酸っぱい。ピリ感がある」
 店主「嫌いではない」
 酒蛙「濃い。極めて濃醇。木みたいな独特な香味。よくありがちな香味だが、言葉で表現できない」
 店主「若干、木造校舎の香味がするね」
 酒蛙「甘旨酸っぱくて濃醇だが、けっこうキレが良い。酸がいいね」
 店主「うん、いいね」
 酒蛙「超濃醇だが、くどさは感じない」
 店主「キレが良いからね。酸が良い」 
 酒蛙「甘みを例えるならば、飴的な甘み」
 店主「うん、甘みが口の中を覆うね」

 次に、ぬる燗にして飲んでみる。H居酒屋で初めての酒を飲むときは、冷酒と燗酒の“往復”で飲むのがお約束だ。ちろりで湯煎。温度は40℃ちょうどのぬる燗だ。さて、いただいてみる。

 店主「苦いっ! 酸っぱい!」
 酒蛙「甘い! 酸が出ている!」
 店主「いろんな味がいっぱい出てくる。その中で、やっぱり酸が強い。苦み・辛み・酸味がでて いるね。後味が辛い」
 酒蛙「酸がすごく出ている。酸と甘みが味の中心」
 店主「後味が辛い」
 酒蛙「それにしても味が強いなあ。濃醇で分厚い」
 店主「強いっす」(アルコール分19度だった。強く感じるのも道理だ)
 酒蛙「ヘビー級。おいしい! やっぱり、甘くて濃い。燗冷ましは超甘」

 瓶のラベルの表示は「原料米 (麹米)茨城県産雄町100%使用(掛米)茨城県産ひたち錦100%使用、アルコール分19度、、精米歩合 麹米65%掛米65%」。

 酒名および蔵名の「武勇」の由来について、コトバンクは「酒名は、坂東武者の気概を残した土地柄から、尚武の『武』と初代当主の名・勇吉の『勇』を合わせて命名」と説明している。

酒蛙

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