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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3457】瀧自慢 吟醸(たきじまん)【三重県】

2018.6.30 22:47
三重県名張市 瀧自慢酒造
三重県名張市 瀧自慢酒造

【Z料理店にて 全5回の①】

 夕方、ふらりと近所のZ料理店へ。ここの店主は、わたくしが飲んだことがないだろう酒を用意してくれるから、月に1回は訪れ、その厚意に報いなければならない。店主としても、わたくしに餌を与え、定期的に訪れるように、との深慮遠謀。それが見え見えなのが楽しい。

 トップバッターは「瀧自慢 吟醸」だ。「瀧自慢」は飲む機会が非常に多い酒で、当連載では今回を含め、12種類を取り上げている。総じて、安定感のある、落ち着いた上品な飲み口の酒、という印象がある。さて、今回の酒はどうか。

 甘みをまず感じる。適度な吟醸香、適度な辛み。滑らかなタッチ。あまり酸は出ていないが、かなりまとまっている印象。余韻は辛み。大人しい酒質ながらも、甘みと辛みが出ているので、しっかりとした味わいに感じる。落ち着き感もある。
 
 蔵のホームページはこの酒を「フルーティな吟醸香が特長です。手軽な食前酒として、香味と旨みのバランスの取れた味わいをお楽しみ下さい」と紹介している。

 瓶の裏ラベルの表示は「使用米 麹米(20%)三重山田錦  掛米(80%)三重山田錦/三重神の穂、精米歩合 麹米50% 掛米55%、原材料 米(国産)米麹(国産米)醸造アルコール、使用酵母 蔵内自家培養酵母、日本酒度+6、酸度1.2、アルコール度数15度」。

 掛米に使われている「神の穂」は、三重県農業研究所が1996年、母「越南165号」と父「夢山水」を交配。育成と選抜を繰り返し品種を固定。2010年に品種登録された酒造好適米だ。「神の穂」という命名がすごい。さすが、伊勢神宮がある三重県である。発想が違う。

 酒名「瀧自慢」の由来について、瓶の裏ラベルは、以下のように説明している。

「瀧自慢は、忍者で知られる伊賀地方の山間部『平成の名水百選』にも選ばれた景勝地である赤目四十八滝の山麓で造られています。自然あふれる風土の中で育まれ、蔵元・杜氏の気持ちを込めて醸した逸品をどうぞご賞味下さい」

酒蛙

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