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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3426】男山 特別純米 木綿屋(もめんや)【北海道】

2018.6.5 21:47
北海道旭川市 男山
北海道旭川市 男山

【S居酒屋にて 全12回の⑥】

 酒友オタマジャクシ&美女のMさん、Sさんと久しぶりの飲み会を開いた。いつもはP居酒屋で開いてきたのだが、P居酒屋が店を閉めたため、何回か行ったことがあるS居酒屋に会場を移した。

「香露 純米吟醸」「櫻正宗 純米 宮水の華」「古伊万里 前 純米吟醸 無濾過生原酒」「八鹿 特別純米 コクの、八鹿。」「神泉 特別純米 山田錦」「梵 純米吟醸 ときしらず 濃醇辛口」(当連載【3115】)と飲み進め、7番目にいただいたのは「男山 特別純米 木綿屋」だった。

 オタマジャクシ「甘酸っぱい」
 酒蛙「すっきり感がある辛口酒」
 美女Mさん「後味に、アルコール臭を感じる。甘酸っぱくて美味しい」
 酒蛙「さっぱりとした飲み口」
 美女Sさん「うん」
 酒蛙「酸と旨みが適度に出ており両者のバランスが良いので飲み飽きしない」
 美女Mさん「これはいい」
 オタマジャクシ「最後に甘みを感じる。男山にしては辛くない」
 美女Mさん「最後に苦みを感じる」
 美女Sさん「うんうん、分かる分かる」
 酒蛙「旨みのある辛口酒だから良い」

 蔵のホームページは、この酒を「約350年前に醸造をはじめた男山本家の屋号『木綿屋』を使用しました。キレよく喉ごしの良い辛口の純米酒です」と紹介している。

 瓶の肩ラベルの表示は「米(国産)米麹(国産米)、精米歩合55%、アルコール度数15度」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 瓶の裏ラベルには「積下し申送り状の事  木綿屋」と題し、以下の文が掲載されている。酒名の由来である。

「江戸時代の初めから、伊丹・池田の上方酒は樽廻船で海路江戸へ運ばれていました。江戸へ積みだされる高級酒は『下り酒』と呼ばれ、そうでない酒は江戸へは下(くだ)されない『下らない酒』・・・・・・ここから『くだらない』という言葉が出てきたといわれています。
 ラベルの図案として使用した『積下し申送り状』は、男山酒造り資料館に秘蔵されており、江戸時代の木版刷りの貴重な資料です。摂州伊丹の木綿屋庄左衛門(男山醸造元)が江戸へ『下り酒』として船積みするため、樽廻船の先導に渡す江戸下り酒問屋に宛てた送り状です。書中『駄』と記されているのは、当時の酒荷の単位で、馬背に四斗樽を左右一樽ずつつけて運んだことに由来し、馬一頭分即ち四斗樽二樽で一駄と称しました。そのことから、一樽のことを片馬といいました。
 『木綿屋』とは創業三百年以上の伝統を誇る男山醸造元の屋号です。
 経済学博士 柚木名學」

 ん? 木綿屋(男山)が江戸時代、兵庫県伊丹で造り酒屋をやっていたことが、上記文章で分かる。しかし、それがなぜ北海道旭川へ??? どうせ、説明するなら、そこまで書かなければ、飲み手は戸惑う。その点については、蔵のホームページに書かれているので、以下に転載する。

「『御免酒』と呼ばれる江戸幕府の官用酒であり、歌舞伎や浄瑠璃、浮世絵にも描かれるほどの人気を誇った清酒『男山』。江戸時代、関西伊丹の地で木綿屋の屋号を掲げて酒造りを行っていた山本三右衛門が男山八幡宮からその名を取って生みだした酒を継承し造り続けているのが、わたしたち男山株式会社です。前身である山崎酒造は1887年に北海道で創業。もっと良い酒を造りたいとの想いで1968年、『木綿屋』本家の山本家より『男山』を正統継承しました。以来、北海道の自然の恵みを生かした酒造りで、名酒の味を現代に受け継いでいます」

酒蛙

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