メニュー 閉じる メニュー
文化

文化

日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3411】聖山 純米吟醸 美山錦 無濾過生原酒(せいざん)(長野県)

2018.5.27 21:23
長野県千曲市 長野銘醸
長野県千曲市 長野銘醸

【TT居酒屋にて 全13回の⑥】

 飲み会「TU会」の“事務方同士”で、TT居酒屋を訪れた。後日、本隊が飲み会を開くためのロケハンだ。お酒のチョイスは店長にお任せだ。

「射美 WHITE 16」「ゆきの美人 純米吟醸 雄町 生酒」「賀儀屋 純米吟醸 無濾過生原酒 松山三井50 番外編」「酒屋八兵衛 備前雄町 純米吟醸 無濾過生原酒」「翠露 オール長野 純米吟醸55 美山錦仕込」と飲み進め、6番目は「聖山 純米吟醸 美山錦 無濾過生原酒」だった。

 この蔵の主銘柄は「姨捨正宗」。当連載では、この蔵の酒は「姨捨正宗 特別純米 棚田」(当連載【315】)と「聖山 純米吟醸 長期氷温熟成生原酒」(当連載【2236】)を取り上げている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 酒蛙「独特な含み香。甘い。この甘みは、やさしい旨みをともなう。果実香がやや華やか」
 K 「甘いっす。今日2番目に甘い」
 酒蛙「中盤から、辛みがじわじわ出てくる。酸は最初のうちは奥にひっそりいたが、これもじわじわ出てくる。これ、美味しい。あっ、苦い。余韻は苦みだ」
 K 「はい。余韻に苦みがあります」

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。

「当蔵は信州聖山の裾野 美しい棚田が広がる緑豊かな地にあります。当蔵ではお料理との相性を考えた純米酒造りを行っております。四季折々、多種多彩な食とのMariageをお愉しみください」

 裏ラベルの表示は「アルコール分17度、原料米 長野県産美山錦100%、精米歩合49%、採水地 長野県聖山伏流水」

 主銘柄「姨捨正宗」の姨捨(おばすて)は、穏やかではない。なにゆえに、このような名を付けたのだろう、と蔵のホームページを見たら、なんのことはない、姨捨は地名だったのだ。蔵のホームページは以下のように説明している。

「信州更科の里・姨捨は万葉の時代より月の名所で知られた、芭蕉も恋する月の都です。芭蕉が更科紀行を記述する中、湧き水と棚田に囲まれた当地で弊社が創業しました。以来三百有余年、創業時のままの蔵で、昔ながらの手造り純米を醸し続けています。創業元禄二年(1689年)」

 また、今回の酒「聖山」は、山の名に由来する。聖山は、長野県長野市と東筑摩郡麻績村との境にある、標高1,447.1mの山。この蔵は、聖山の伏流水を使用し酒を醸している。ただ、山の場合は「ひじりやま」といい、酒の名の場合は「せいざん」という。

酒蛙

関連記事 一覧へ