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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3408】賀儀屋 純米吟醸 無濾過生原酒 松山三井50 番外編(かぎや)【愛媛県】

2018.5.25 23:53
愛媛県西条市 成龍酒造
愛媛県西条市 成龍酒造

【TT居酒屋にて 全13回の③】

 飲み会「TU会」の“事務方同士”で、TT居酒屋を訪れた。後日、本隊が飲み会を開くためのロケハンだ。お酒のチョイスは店長にお任せだ。

「射美 WHITE 16」「ゆきの美人 純米吟醸 雄町 生酒」と飲み進め、3番目は「賀儀屋 純米吟醸 無濾過生原酒 松山三井50 番外編」だった。このお酒を持ってきた店の看板娘Eちゃんは「このお酒は、店長が自ら詰めたものですよ」と教えてくれた。

 瓶の裏ラベルは、このことを以下のように説明している。

「通常は同スペックのお酒をある一定期間熟成させ、最後にブレンドして味を整えていく伊予賀儀屋において、『生まれたての個性を楽しみたい』という皆様の声を受け、蔵にお越し頂いた方自らが利き酒をし、ブレンド前の一本を限定センバツしたお酒です。日に日に熟成向上していくお酒の表情や個性を気長にお楽しみ頂ければ幸いです」

 裏ラベルには「Single Tank No.15」とも書かれている。このタンクから汲まれた15本目のお酒という意味なのだろう。そして、汲んだのはここの店長。さて、いただいてみる。

 K 「これも甘い系ですね」
 T 「酸味がある」
 K 「甘みから来る。甘み→酸→苦み、という味の遷移」
 酒蛙「甘みと辛みが立つ。甘みは立つが、くどさは無い。余韻は苦みと辛み。この苦みと辛みがかなり強い。酸は、奥にわずかにいる程度」

 裏ラベルの表示は「使用米 愛媛県産松山三井100%、精米歩合50%、アルコール分17.5%」。

「松山三井」は、愛媛県農事試験場が、母「近畿25号」と父「大分三井120号」を交配。育成と選抜を繰り返し品種を固定、1953年に命名された主食用米。食味が良いことから一時期、作付面積が全国1位だったこともある。しかし、大粒で粘りがすくないことから次第に衰退していった。しかし、大粒でタンパク質が少なく砕けにくい、という性質は、醸造用米としては最適。このため近年、醸造用米として注目され、いま“第二の人生”を歩んでいる。

 

 この蔵の銘柄は「賀儀屋」と「御代栄」の2枚看板。「賀儀屋」の由来について、蔵のホームページは、以下のように説明している。

「鍵屋本家9代当主、首藤鹿之助によって酒造りはこの地で始まりました。江戸から明治へ時代が大きく変わり、人も同時に大きな変革を迎えた頃です。創業以前は地元庄屋さんの米蔵の鍵を預かる仕事を代々しておりましたが庄屋制度廃止に伴い、この家業が誕生しました」

 

 また、蔵のホームページは「蔵元屋号から命名された伊予賀儀屋」と説明している。つまり、鍵を扱う仕事をしていたから屋号が「鍵屋」。それが「賀儀屋」に転じた、というわけだ。

酒蛙

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