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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3398】千代の亀 純米大吟醸 蒼流(ちよのかめ)【愛媛県】

2018.5.20 22:41
愛媛県喜多郡内子町 千代の亀酒造
愛媛県喜多郡内子町 千代の亀酒造

 なじみのH居酒屋の店主から連絡が入った。「『千代の亀』が入ったので、テイスティングに来てください」。常連のNさんの奥さまが愛媛県の出身。ご実家が千代の亀酒造の近くにある、ということで、舅さまから時々、「千代の亀」が届く。そのたび、H居酒屋に持ち込み、仲間内で味を楽しんでいる。

 わたくしは「千代の亀」をこれまで、6種類飲んでいるが、うち4種類がH居酒屋で。つまり、“舅酒”をNさんのお相伴でいただいたものだ。残る2種類は、東京・池袋の立ち飲みで。今回新たに飲むことで、“舅酒”は5種類となった。

 さて、今回のお酒はどうか。なんというアバンギャルドなラベル。飲む前にラベルにインパクトを受けた。まずは冷酒でいただいた。

 酒蛙「上立ち香が、かなりフルーティー」
 店主「含むと香りはそれほど強くない。味がかなりしっかりしている」
 酒蛙「含み香もメロン香。甘みと旨みがたっぷり。甘旨みは酸をすこし伴う。濃醇フルボディー酒。辛みも中盤からあって、味全体を引き締めている」
 店主「辛みを感じる。甘辛酒だね。甘みが強い。とろみがある。酸は、いるのかどうか分からない」
 酒蛙「そうそう、とろみ感があるね」
 店主「かなりしっかりした味わいなので、1人で1合飲むのは厳しいかも」
 酒蛙「かもね。力強い酒だ。甘みが強い」

 次に、ぬる燗でいただく。ちろりによる湯煎。温度は40℃ちょうど。

 酒蛙「おっ、辛みが出てきた」
 店主「うおーっ!!! 辛いっ! 酸が出てきた」
 酒蛙「甘みが非常に強い。味が強すぎる。すこし飲みにくいかも」
 店主「このお酒は、冷酒の方がいいね」
 酒蛙「同感。たぶん、この酒を醸した杜氏さんは、燗酒を想定していないんだとおもう」

 瓶の裏ラベルは、この酒を「愛媛酵母EK-7を使って醸した香高い純米大吟醸」と紹介。また、蔵のホームページはこの酒を以下のように紹介している。

「愛媛酵母EK-7を使用。'16ワイングラスでおいしい日本酒アワード大吟醸金賞、国際的パッケージデザイン賞Pentawards、日本パッケージデザイン大賞で共に銀賞。世界的な賞を数多く受賞しているデザイナー『内田喜基』氏とのコラボレーション商品。フランス人書道家によるラベルデザイン。華やかな香りとさらさらと流れる口当たり、
まろやかな旨みが特徴的」

 さらさらと流れる口当たり、とのことだが、わたくしたちにとっては、ガツンとくる口当たりに感じた。人それぞれの感性は違うので、どっちが正解とは簡単には言い切れない。人それぞれ、である。

 瓶の裏ラベルの表示は「アルコール分15度、精米歩合45%、原材料名 米(愛媛県産)米こうじ(愛媛県産米)」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 千代の亀酒造の創業は1716年。酒名「千代の亀」は、創業者「亀岡久平」の名字に由来するものとみられる。

酒蛙

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