メニュー 閉じる メニュー
文化

文化

日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3372】赤武 AKABU 純米吟醸 NEWBORN(あかぶ)【盛岡市】

2018.5.5 20:24
岩手県盛岡市 赤武酒造
岩手県盛岡市 赤武酒造

【KA料理店にて 全2回の①】

 KA料理店が気に入っている。夫婦二人でやっている小規模な店。酒の種類は極めてすくないが、料理がいい。とくに刺身がべらぼうに美味い。しかし、なかなか予約がとれない。今回、満席という理由で3回断られ、4回目でやっと入ることができた。

 まずいただいたのは「赤武 AKABU 純米吟醸 NEWBORN」。この蔵の主銘柄は「浜娘」。今回の「赤武」は最近、目にするようになった。どこの居酒屋でも「これは旨いんですよ」と店主が推してくれる。近年、注目の蔵だ。わたくしは以前、「赤武 純米 夏霞」(当連載【2969】)をいただいたことがある。さて、今回のお酒はどうか。

 グラスに注ぐとメロン的フルーツ香をおもわせる吟醸香が辺りに広がる。含むと甘みが立ち、フルーティー。この甘みは、ジューシーな飴的甘みで個性的。甘みは酸を伴う。甘みと酸のバランスが良い芳醇酒。また、甘みは旨みも伴う。中盤から余韻は辛み。この辛みが全体を引き締めている。

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。

「若き杜氏『古舘龍之介』を中心に志ある社員が魂を込めて醸した清酒です。目指すものは、妥協せず仕込みひとつひとつを大切に日々進化する酒造りです」「生まれたてのお酒をそのまま瓶に詰めております。上品な香りの中にどこかホッとする味わい。このお酒で皆様が癒されることを願っております」

 ラベルの表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合50%、アルコール分16度」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念。

 しかし、蔵のホームページでは品種名を以下のように開示している。「岩手県産の『吟ぎんが』を使用し、芳醇旨口を深く追及して醸した純米吟醸酒。ほのかな香りと味わいをバランスよく造りあげました。ワイングラスで香りを楽しみながら癒されてください」

「吟ぎんが」は岩手県農業研究センター銘柄米開発研究室が1991年、母「出羽燦々」(その母は「美山錦」、その父は「華吹雪」)と父「秋田酒49号」を交配、育成と選抜を繰り返しながら品種を固定、1999年に命名、2002年に種苗法登録された酒造好適米。

 裏ラベルに書かれている「製造場:赤武酒造復活蔵」が目を引く。

 これについてウィキペディアは、以下のように説明している。

「赤武酒造株式会社(あかぶしゅぞう)は、岩手県上閉伊郡大槌町にて清酒製造業を行う酒蔵である。 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)による津波のため本社工場流失。平成25年より盛岡市に『盛岡復活蔵』を建設し酒造りを再開した」

酒蛙

関連記事 一覧へ