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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3368】十四代 純米吟醸 角新 生酒(じゅうよんだい)【山形県】

2018.5.2 10:14
山形県村山市 高木酒造
山形県村山市 高木酒造

【B蕎麦屋にて 全6回の⑥完】

 なじみのB蕎麦屋が地上げにかかり、近くに移転した。移転後、お祝いのためすぐ行こうとおもったが、「落ち着いてから来てよ」と店主。移転後すぐだと、千客万来のため、わたくしたちの相手ができない、ということなのだろう。

 で、開店からほぼ1カ月後に店を訪れた。メンバーは、いつものタケちゃん(わたくしが主宰する山の会のコック長)と奥さんの「ちふみん」だ。「喜楽長 生酒 辛口 純米吟醸」「墨廼江 純米吟醸 雄町」「刈穂 純米吟醸 六舟」「竹雀 超辛口 純米 うすにごり 生」「日本万歳 純米大吟醸 雄町 木村式 奇跡のお酒」と飲み進め、最後6番目にいただいたのは「十四代 純米吟醸 角新 生酒」だった。

「十四代」は、いわずと知れた超超有名地酒。飲む機会が多く、これまで12種類を当連載で取り上げてきた。近年はご無沙汰しており、久しぶりにいただいた。さて、どうか。

 ちふみん「甘い。酸がすくなく、甘い。甘酒のように甘い。おいしい」
 タケちゃん「たしかに甘みを感じる。濃厚」
 ちふみん「甘酒の、すごく品が良い上澄みって感じ」
 店主「香りが豊かですね」
 酒蛙「はい。メロン+バナナのような香り。上品な香り。味わいは、甘旨酸っぱい。若干、とろみを感じる。アテが不要なほどおいしい」
 タケちゃん「不思議とお肉(チキンのケチャップベース・コチ醤焼き)と合う。料理に負けない」
 ちふみん「鯛の昆布締めと合いそう」
 酒蛙「甘み、旨み、酸のバランスが非常にいい。まろやかなタッチだが、キレが良い」
 ちふみん「うん、すっといなくなるね」
 酒蛙「安定感、落ち着き感がある」

 瓶のラベルの表示は「掛米/山形県産太古活性農法米出羽燦々75%使用 麹米/兵庫県特A地区東条産山田錦25%使用、アルコール分16度、精米歩合50%」。

「出羽燦々」は山形県立農業試験場庄内支場が1985年、母「美山錦」と父「華吹雪」を交配。育成と選抜を繰り返し品種を固定、1997年に種苗法登録された酒造好適米だ。

 気になるのは酒名の副題的存在の「角新」の意味。この蔵は、ホームページを持っていないので知りようがない。瓶の裏ラベルにでも説明してくれれば、飲み手としては助かる。ネット情報には「十四代では、生酒を角新という」との記述があるが、はて、さて・・・。

 酒名「十四代」の由来について、ウィキペディアは以下のように説明している。

「高木酒造では、最初は『朝日鷹』という銘酒だった。当時、『十四代』という銘酒もあったが、特別の古酒だけに付けていた。現在の『十四代』は、14代目・高木辰五郎から15代目・高木顕統へと受け継がれ、杜氏として初めて完成した酒に『十四代』と命名した」。

 上記説明は、いささか日本語的に分かりにくい。一方、コトバンクは次のように説明している。「当主が14代目にあたることに由来。東京で酒造を学んだ15代目がベテラン蔵人に支えられて醸造し、平成5年(1993)に販売した」

 ウィキペディアとコトバンク双方を読めばよく分かる。

酒蛙

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