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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3366】竹雀 超辛口 純米 うすにごり 生(たけすずめ)【岐阜県】

2018.5.1 17:16
岐阜県揖斐郡池田町 大塚酒造
岐阜県揖斐郡池田町 大塚酒造

【B蕎麦屋にて 全6回の④】

 なじみのB蕎麦屋が地上げにかかり、近くに移転した。移転後、お祝いのためすぐ行こうとおもったが、「落ち着いてから来てよ」と店主。移転後すぐだと、千客万来のため、わたくしたちの相手ができない、ということなのだろう。

 で、開店からほぼ1カ月後に店を訪れた。メンバーは、いつものタケちゃん(わたくしが主宰する山の会のコック長)と奥さんの「ちふみん」だ。「喜楽長 生酒 辛口 純米吟醸」「墨廼江 純米吟醸 雄町」「刈穂 純米吟醸 六舟」と飲み進め、4番目にいただいたのは「竹雀 超辛口 純米 うすにごり 生」だった。

「竹雀」はこれまで、4種類を当連載で取り上げている。この酒はどうか。いただいてみる。

 ちふみん「しゅわっと感じる。酸を感じる」
 酒蛙「しゅわっとは来ない。やわらかみがあり、濃醇で旨酸っぱい。辛みもある。酸がクリアでいいね。これは旨いぞ」
 店主「ちょっと辛口だね」(気が付いたら店主は、わたくしたちのテーブルの隣りに座り、同じ酒を飲んでいた! 営業中だ!!!)
 タケちゃん「酒度が+13ですね」
 酒蛙「数値のうえでは超辛口だ」
 店主「数値ほど辛口には感じない」
 酒蛙「そうそう。機械で測ったら+13なのだろうが、旨みがあるから、数値ほどの辛さは感じない。それにしても、辛みと旨みを同居させるのは、技術的に難しい。それをクリアしているということは、なかなかの造り手だ」
 タケちゃん「酸度が2.3もありますよ!」
 酒蛙「数値ほど酸を強くは感じない。でも酸は十分に感じる」
 店主「そうそう」
 酒蛙「いやはや、旨い。実にインパクトのある引き締まった旨さだ。力強さもある。いいなあ」

 実は、「竹雀」を4種類を飲んでいるが、だいぶ前のことで、可愛いラベルは今でも強く印象に残っているが、味の方は印象に残っていなかった。しかし、今回、久しぶりに飲んでみたら、辛旨酸っぱい力強いお酒で、モロにわたくし好みの酒だった。

 瓶の裏ラベルの表示は「原料米 富山県産五百万石100%、精米歩合60%、アルコール分17度以上18度未満、使用酵母 9号酵母」。

 酒名「竹雀」の由来について、特定非営利活動法人ドゥチュウブ DoChubuのサイトは、以下のように説明している。

「『大塚酒造』には『初霜』のほかにもう一つ有力な自社ブランドの酒がある。それが『竹雀』だ。杜氏である清一郎さんが一から開発した製品で、今年3期目の仕込みを迎える。『大塚酒造』にとっては全国に打って出る起死回生の酒である。清一郎さんは父清孝さんと同じ『東京農大』の醸造科を卒業後、三重県の蔵で2年間酒造りについて学んだ後、帰省。新しい酒造りに挑んだ。『竹雀』は『初霜』とは異なり、『山田錦』や『五百万石』といった酒造好適米を使った純米酒で、香りが良く、料理との相性も良い。清一郎さんが命名した『竹雀』は大塚家の家紋に由来する。
『清一郎は大学を卒業するまでずっと剣道をやっており、胴に家紋の《竹雀》をつけて戦っていました』と、清孝さん」

酒蛙

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