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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3361】七田 純米吟醸 無ろ過(しちだ)【佐賀県】

2018.4.28 11:39
佐賀県小城市 天山酒造
佐賀県小城市 天山酒造

【B会 全6回の⑤】

 それぞれ個別に飲んだことはあるが、4人が同席して飲んだことはない。あるとき、4人がパーティーで一緒になったとき、「いちど4人で飲もう」と意気投合した。そして開いたのが、およそ1年前のB居酒屋での飲み会。今回が2回目の飲み会だった。場所は同じB居酒屋。

「竹林 かろやか 大瀞 純米吟醸 無濾過生原酒」「宝剣 純米 呉未希米 生」「栄光冨士 日乃輪 純米大吟醸 無濾過生原酒」「春霞 純米吟醸 緑ラベル 別誂え6号 生」と飲み進め、5番目に選んだのは「七田 純米吟醸 無ろ過」だった。

 県外向けに造られている「七田」は、しっかりとした味わいのお酒で、居酒屋の冷蔵庫で「七田」を見ると、つい飲みたくなってしまう。その結果、当連載で「七田」を10種類取り上げている。つまり飲む機会が多い酒だ。この酒はどうか。いただいてみる。

 酒蛙「果実香がほのか。甘みがまず来るね」
 H [おいしい」
 F 「乳酸をずいぶん感じる」
 酒蛙「やわらかくて、まったりとしたタッチで、とろみがある。『七田』は甘酸っぱいイメージがあったが、この酒は、酸があまり感じられなく、最後は余韻の辛みで〆る。やや濃醇。しかし力強さはさほど無い」
 F 「プレーンな感じの飲み口」
 酒蛙「最後の最後に、すこし酸が出てくる。やはり、旨みを伴う甘みが主体の味わいで、飲み進めていくと、だんだん甘みが強くなってくる」

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。「地元産の良質の酒米と蛍が飛び交う名水で仕込みました。21世紀に登場した全く濾過をしていない一回火入れの純米吟醸酒です」

 裏ラベルの表示は「精米歩合55%、使用米 麹米:山田錦 掛米:さがの華 使用比率 山田錦20% さがの華80%、アルコール分16度」。

 使用米の「さがの華」は佐賀県農業試験研究センターが1988年、母「若水」と父「山田錦」を交配。選抜と育成を繰り返し開発、2000年に品種登録された酒造好適米。それまで佐賀県で栽培されている品種は西海134号と山田錦だったが、早生で、大粒で心白の発現率が高く稲体も倒れにくい、経済性の高い酒造好適米が望まれていた。このような目的で「さがの華」が開発された、という。一般公募により「さがの華」と命名された。

 酒名の「七田」は、蔵元さんの姓。主銘柄および蔵名の「天山」は、コトバンクによると「地元の秀峰・天山に由来」とのこと。天山の標高は1,046.2m。

酒蛙

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