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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3348】屋守 純米吟醸 無調整生(おくのかみ)【東京】

2018.4.18 14:51
東京都東村山市 豊島屋酒造
東京都東村山市 豊島屋酒造

【日本酒研究会月例会 全5回の⑤完】

 異業種の酒飲み人が月1回、M居酒屋に集う日本酒研究会。研究会とは名ばかりで、単なる飲み会。ちょっとカッコつけて研究会だ。今回はKO、T、Fが仕事のため欠席、4人での例会となった。

「日乃出鶴 純米」「徳正宗 初しぼり 純米生原酒」「蒼空 純米 美山錦 生」(当連載【794】)「浜千鳥 特別純米」「無想 純米吟醸 生原酒 厳雪」と飲み進め、店主が最後6番目に持ってきたのは「屋守 純米吟醸 無調整生」だった。

「屋守」は、濃醇酸味酒というイメージがあり、わたくしの好きな銘柄の一つ。これまで6種類を当連載で取り上げている。日本酒研究会のメンバーのFは「ヤモリ(屋守)、ヤモリ(屋守)」と言い、大の屋守ファン。冷蔵庫で「屋守」を目にすると必ず飲み「旨いっす」と言って目を細める。さて、この酒はどうか。

 酒蛙「うん、これは旨い。さわやかでシャープ感のある酸と甘みが相まって、しっかりとした味わい」
 K 「酸がすごい」
 H 「これ、いいね」
 S 「酸っぱい」
 H 「酸はこのくらい出なければ駄目だ。いいね。東京の酒を愛でるとは想像もしていなかった」
 酒蛙「洋梨のような果実香が適度で濃醇、ジューシー。舌先にチリチリ刺激があり、ガス感がある。余韻は苦み」
 H 「さっぱりとした飲み口。これはクリーンヒットだあ!」
 酒蛙「うん、マジ旨い。濃醇だけど、きれいな酒で、キレも良い」

 瓶の裏ラベルの表示は「原料米 広島県八反錦100%、精米歩合 麹米50% 掛米50%、アルコール分16度」。

「八反錦」は広島県立農業試験場が1973年、母「八反35号」と父「アキツホ」を交配。育成と選抜を繰り返し品種を固定。1983年に命名、1984年に種苗法登録された酒造好適米。今や、「八反錦」といえば広島、広島といえば「八反錦」というほど、全国的に著名な酒米となっている。

「屋守」のニックネームは「ヤモリ」。瓶の裏ラベルには、決まってヤモリの絵が載っている。今回は仕込み7号のお酒だから、ヤモリの背番号は⑦である。

 蔵のホームページは、酒名「屋守」の由来について、以下のように説明している。

「豊島屋酒造を守り続けていく気持ちと酒販店様、料飲店様の繁栄を守るような作品を醸し続ける思いから銘名いたしました。限りなく手作業重視の小仕込を行い、『香りよく優しい味わい』をコンセプトに醸し、全量無調整(無濾過・無加水)、全量ビン貯蔵を行っております」

 瓶の裏ラベルには、蔵元さんの口上が以下のように掲載されている。

「喜怒哀楽が重なり合う時の中 その瞬間の気持ちにそっと寄り添い また、未来を変えるチカラの一杯に  蔵元一同」

酒蛙

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