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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3343】天遊琳 特別純米 かすみ酒(てんゆうりん)【三重県】

2018.4.15 9:55
三重県四日市市 タカハシ酒造
三重県四日市市 タカハシ酒造

【H居酒屋にて 全2回の②完】

 なじみのH居酒屋の店主から連絡が入った。「新しい酒が2本入りましたので、いらしてください」。居酒屋の酒メニューはふつう、銘柄名と値段だけが並ぶ。これだと、どんな酒なのか、マニアでなければ分からない。ということでわたくしは、酒質の1行コメント付きの酒メニューをH居酒屋に作ってあげている。お客さんはそれを参考に酒を注文しているとのこと。

 メニューをつくるためには、テイスティングをしなければならない。ということで、店主から電話がかかってきたのだった。悪天候ではあったが、おっとり刀で出かけた。新しい酒は2種類入っていた。まず、「るみ子の酒 山廃特別純米 阿波山田錦」、続いて「天遊琳 特別純米 かすみ酒」をいただいた。

「天遊琳」はこれまで6種類を当連載で取り上げているが、そのうち4種類がH居酒屋で飲んだもの。今回の酒を入れると、7種類中5種類をH居酒屋で飲んだことになる。さて、いただいてみる。

 酒蛙「おっ、うすにごりだね。さらっとしたタッチの淡麗酒だ」
 店主「軽いっ!」
 酒蛙「本当に軽い。軽快だ」
 店主「後味に酸が出てくる」
 酒蛙「そうそう、酸が出ている。やや辛口かな。ひとことで言うならば淡麗酸味酒だね。余韻も酸」
 店主「辛くはない。酸を強く感じる。余韻は酸だね」
 酒蛙「独特な風味があるね。古本屋的風味に似ているとおもったけど違うね。漬物的かな?」
 店主「違う、違う!」
 酒蛙「この風味、悪くないけど表現できない。食中酒に非常に適している」

 瓶のラベルの表示は「国産米100%使用、精米歩合55%、アルコール分15度」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 酒名「天遊琳」の由来について、ツイッター日本酒寿亭さんはツイートで以下のように説明している。

「天遊とは、自然に合体して物に執着せず、自由な境地に心を遊ばせる事。つまりおおらかな心の状態を表しています。 そして琳は美しい玉を意味します。一滴一滴がおおらかで玉のように輝く酒でありたいという蔵元の想いが込められた素敵な酒名です」

酒蛙

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