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日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3310】望 bo: 純米吟醸 玉栄 初しぼり 生原酒(ぼー)【栃木県】

2018.3.14 13:59
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栃木県芳賀郡益子町 外池酒造店
栃木県芳賀郡益子町 外池酒造店

【TT居酒屋にて 全9回の②】

 酒友T、N、Dと飲むことになった。異業種・同業種同席。共通しているのは酒が好きなこと。場所は、なじみのTT居酒屋。Nは利き酒師で、さすが、なかなか鋭いコメントを発する。共通の酒友Sは、今回は欠席だ。

 トップバッター「天明 純米大吟醸 夢の香40 無濾過 直汲み生酒」に続いて選んだのは「望 bo: 純米吟醸 玉栄 初しぼり 生原酒」だった。「望 bo:」は、なじみのTT居酒屋やM居酒屋の店主が好きで、冷蔵庫に常駐させている。これまで4種類を当連載で紹介している。さて、今回の酒をいただいてみる。

 酒蛙「おおおっ! パンチがある。旨みと酸がよく出ている。後味は苦み。それぞれの味がみんな、はっきりしている」
 N 「おおおっ! どの味も強く出ているね。香りも強い」
 T 「この『望』という銘柄、日本で天下をとれるかもね。それほどの味だ。よくこんなにも嫌味が無い酒を造れるものだ」
 酒蛙「フルーティーでもある。とにかくしっかりとした味わい。とにかく濃醇で力強い」

 今回の文章を書くにあたり、過去記事を調べ直していたところ、なんと当連載【3263】で同じ「望 bo: 純米吟醸 玉栄 初しぼり 生原酒」を取り上げていることが分かった。当連載では、可能な限り同一酒の重複掲載をしないことにしているが、せっかくみんなで飲み、あれこれ意見を言い合ったので、再び掲載することにした。

 なお、【3263】に掲載された際のこの酒の感想は以下の通り。「上立ち香は麹香がほのか。含むと『おおおおっ!』と声に出た。超濃醇。すごい、すごい。甘旨酸っぱい。甘み、旨み、酸味ともすこぶる出ている。思いっきり出ている。フレッシュ感があり、超分厚くて、超ボリューム感があるお酒だった。う~ん好きだ。これまで飲んだ『望 bo:』の中で一番ヘビーで重いお酒だった。それでいて、キレが良く、飲み飽きしないお酒だった」。読み比べると、ほとんど同じ内容。ほっとした。

 ラベルはこの酒を以下のように紹介している。「酒米には全量滋賀県産玉栄を使用しお米の旨みを充分に引き出せるように丁寧に低温発酵にて醸しました。上品な果実の香りとフレッシュで優しい飲み口の純米吟醸です」

 瓶のラベルの表示は「使用米 玉栄100%使用、精米歩合55%、アルコール分16度、杜氏名 小野誠」。「玉栄」は愛知県農業試験場が1954年、母「山栄」と父「白菊」を交配。育成と選抜を繰り返し開発、1965年に命名された酒造好適米。現在は滋賀県を中心に栽培されている。

 酒名「望」のコンセプトについて、蔵のホームページは以下のように説明している。

「『望』は、爪先立って遠くに目をやることで、嗜好品としての日本酒、文化としての日本酒など明日の日本酒への挑戦として立ち上げた新コンセプトの日本酒ブランド。遥か遠くを見渡せるような、すがすがしい透明感と、淡麗かつ芳醇なまあるい甘みがクセになる美味しさは、きっと誰もが気に入ってくれるはず。

また、ルビの『bo:』(ぼう)は『buono(美味しい)』という意味にも。そして、ラベルの書は、墨の魔術師と呼ばれ、東洋の伝統的書法である“墨”芸術の書を基盤として、最もそれを現代的に表現する日本でも唯一の作家である金田石城さんに書いていただきました」

 この蔵の主銘柄は「燦爛」(さんらん)。蔵のホームページによると、当初の銘柄は「八千代鶴」。しばらくして「燦爛」に変わったとのこと。「燦爛」の由来についてコトバンクは「酒名は、飲む人が生き生きと光り輝いてもらいたいとの願いを込めて命名」と説明している。

酒蛙

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