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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3305】松竹梅 豪快 辛口 佳撰(しょうちくばい)【京都府】

2018.3.11 11:26
京都府京都市伏見区 宝酒造
京都府京都市伏見区 宝酒造

【U居酒屋にて 全4回の①】

 友人たちと寄席を楽しんだ。落語を聞きながら、弁当をつまみビールを飲むという極楽モード。トリが終わってから、近くの居酒屋に繰り出した。飲み放題メニューの中から酒を選ぶことにする。

 みんなの目が釘付けになったのは「豪快」。「こんな酒、見たことも聞いたこともないぞ」「○とか月とか普通酒っぽいネーミングだな」。みんな興味津々。ということでトップバッターとしていただく。

 瓶を見て驚いた。「松竹梅」の1バージョンだったのだ。普通酒であるが、酸味料、糖類を添加していない上級普通酒。大手蔵なので、変な酒ではないだろう、と安心して飲むが、これが想像をはるかに超えた旨さだったのだ。

 温度は室温。いわゆる「ひや」である。酒器はガラスのコップ。良いではないか。さて、いただく。甘みと酸が立つ。これが第一印象。さらりすっきりとして、くどさが無い。軽快感がある。甘みと旨みと酸味のバランスが良い。酸がいいので、実に飲みやすい。酸は適度な辛みを伴うが、「ひや」ではそんなにも辛みを感じなかった。「辛口」を名乗っているのに、変だなあ、と漠然と感じたものだった。

 後日、瓶の裏ラベルなどを見てみたら、燗に向く辛口酒とのこと。お燗にすれば、辛みが前に出てくる酒だとお見受けした。わたくしたちは「ひや」で飲んだので、辛みをあまり感じなかったのだ。

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。

「燗が冴える辛口酒。厳選した原料米と良質な伏水でじっくり醸し出しました。燗映えする凛としてすっきりしたのどごしが特徴です」「45℃(上燗)前後の温度帯が最適」「味わいは淡麗辛口」

 また、蔵のホームページはこの酒を「酒通をうならせる凛としてすっきりしたのどごし。お燗をつけた時に燗映えする豪快で男性的な辛口清酒」と紹介している。

「ひや」で飲んだ限りでは、「豪快」とか「辛口」という印象ではなかった。

 裏ラベルの表示は「原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール、アルコール分15度」。

 酒名「松竹梅」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「“慶び”のシンボル―松竹梅が酒銘に“清酒之精華 松竹梅”と名づけられたのは大正9年。つねに人びとの“よろこびの清酒”でありたい…という願いからです。あらゆる祝いごとも清酒(さけ)づくりも、すべて花鳥風月に心情を託し、四季折おりの移ろいに心を慰めてきた日本人の伝統的な自然観の所産です」

酒蛙

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