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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3304】而今 特別純米 にごりざけ 生(じこん)【三重県】

2018.3.9 23:39
三重県名張市 木屋正酒造
三重県名張市 木屋正酒造

【B居酒屋にて 全5回の⑤完】

 ほぼ1カ月ぶりにB居酒屋に顔を出す。B居酒屋は冷蔵庫に約200本の清酒を常備させている。ときどき冷蔵庫をのぞき、これまで飲んだことのない酒を探し出して飲むことを楽しみにしている。

「ばくれん 吟醸 超辛口」「田中六五 糸島産山田錦 純米 生」「長陽福娘 純米 無ろ過 生 山田錦 限定直汲み」「一白水成 特別純米 ささにごり 生」と飲み進め、5番目にいただいたのは「而今 特別純米 にごりざけ 生」だった。

「而今」は飲む機会が多く、これまで15種類を飲み、当連載で紹介している。今回のお酒は、以前に飲んだ「而今 特別純米 にごりざけ」(当連載【415】)の生バージョンだ。さて、いただいてみる。

 やわらか、ふくよか、シルキータッチ。甘みと旨みがあり、相当に分厚く濃醇。麹バナ(もろみの香味)がたっぷりで、いかにもにごり酒を飲んでいる印象だ。もっとも「にごりざけ」とうたっているので、にごり酒を飲んでいる印象というのは当たり前のことである。

 甘みと旨みが出ているが、中でも上品な甘みが出ている印象。甘みと旨みほどには出ていないが、酸、辛み、苦みも適度に出ており、甘み・旨みとのコラボレーションが絶妙。余韻は辛みとやや強い苦み。

 封開け直後であれば、微発泡を感じられたのだろうが、3分の2ほど消費された状態でいただいたので、微発泡感は無かった。

 瓶の裏ラベルの表示は「原料米 山田錦34% 五百万石66%、精米歩合60%、アルコール分16%」。

 どの「而今」の裏ラベルにも書かれているように、これも、「過去に囚われず 未来に囚われず 今をただ精一杯に生きる  杜氏 大西唯克」と、蔵の口上が書かれている。「そして今」。文語では、「而して今」。これが、酒名の由来だ。由来についてコトバンクは、「酒名は、仏教用語で『今の一瞬』の意。過去や未来に囚われず今をただ精一杯に生きるという意味を込めて命名」と説明している。

酒蛙

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