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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3293】名城 極みの一滴 中取り 大吟醸(めいじょう)【兵庫県】

2018.2.28 22:13
兵庫県姫路市 名城酒造
兵庫県姫路市 名城酒造

 豚妻のお供(運転手)でスーパーに行くときは、必ず、酒コーナーをのぞくことにしている。一般的な酒屋さんとは違う品揃えをしている店が多いからだ。今回、Mスーパーの酒コーナーを見てみたら、わたくしがまだ飲んだことのない蔵の酒があった。兵庫県姫路市名城酒造のお酒だった。逆上して即購入、数日後、晩酌酒としていただいてみた。

 まずは冷酒で。きれいな酒、上品な酒、が第一印象。次にきれいな酸、が第二印象。そして、余韻は軽い辛みと苦み。これら一連の味の出方が瞬間的に感じられる。吟醸香はほのか。ひとことで言うならば淡麗辛口酒。やや力強さも感じられるが、基本的には繊細な酒なので、繊細さを損なわないよう、穏やかなチーズ・カチョカバロと合わせた。

 次に、ぬる燗にしていただいてみた。温度は40℃。冷酒のときに淡麗さが際立っていた酒質がなんと、やわらかな酒質に変身した。そして、冷酒のときは酸が前に出ていたものがなんと、甘みが前に出てきた。冷酒と燗酒で、このように劇的な変化を遂げる酒は珍しい。吟醸香は変わらずほのか。やわらか、ふくよか、丸いタッチ。奥に酸があり、余韻は軽い辛み。

 スーパーの酒コーナーで売られていたため、多少あなどっていたが、じっさいに飲んでみると、良い意味で予想を裏切るお酒だった。

 瓶のラベルは、この酒を「日本酒伝統のおいしさを守るために 天然水を使用し蒸米から丹念に造りました」と紹介している。

 ラベルの表示は「アルコール分17度以上18度未満、精米歩合50%、原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 蔵のホームページは、名城酒造の歴史について、以下のように説明している。

「名城酒造は、元治元年(1864年)創業の今井酒造を中心に、姫路市内の6つの蔵元が昭和41年(1966年)に合併して誕生しました。『名城』は言うまでもなく播州平野の中心、姫山の上にそびえ立つ日本一の名城『姫路城(白鷺城)』にちなんで名付けられたもの。以来140年以上にわたってその味を守り続け、播州一の生産量を誇っています」

 名城酒造の主銘柄は「隠し酒」「官兵衛」「兵庫男山」。その後わたくしは、別のスーパーで「官兵衛」を見つけた。

酒蛙

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