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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3258】宝船 純米(たからぶね)【山口県】

2018.2.7 20:06
山口県萩市 中村酒造
山口県萩市 中村酒造

【中国地方のお酒 全6回の②】

 広島県、山口県、島根県を旅行した。パック旅行だったが、空き時間を利用して、酒屋さんをのぞいた。自分が飲んだことがない蔵の酒を探すためだ。わたくし、無謀にも、全国の現役全蔵の酒を飲むことを目標にしている。こうして、6種類の酒をゲット、まとめて自宅に宅配便で送った。

 今回の酒「宝船 純米」は、山口市内の酒屋さんで見つけた。後日、自宅で晩酌酒としていただいた。

 上立ち香はしない。含み香に、昭和レトロ的熟成感的クラシカル香味が目立つ。酸味も立ち、辛みと適度な旨みを伴う。甘みはすこし。酸が立つので、さっぱりすっきりとした飲み口だが、中盤から辛みが出てくるので、けっこうしっかりとした味に感じる。余韻も辛み。昭和レトロ的熟成感的クラシカル香味がずっと続き、気になる。清酒のオールドファンには欣喜雀躍たまらない香味だ。

 次に、ぬる燗にしていただく。温度は40℃。やわらかさが出て、味のふくらみが出る。旨みとともに、甘みも出てくる。酸は最初から全開で、元気が良い。余韻は適度な辛み。冷酒のときより、旨み、甘みが出てくる。バランスが良くなる。さっぱりとした酒が好きなら冷酒、味わいを求めるならぬる燗。

 瓶の裏ラベルの表示は「アルコール分15度以上16度未満、精米歩合60%、米の品種 西都の雫100%」。

「西都の雫」(さいとのしずく)は、山口県農業試験場が、明治中期に山口県で育成された「穀良都」を母に、「山田錦」を親に持つ「西海222号」を父に交配させ育成・開発した山口県オリジナルの酒造好適米。2003年に品種登録された。淡麗でキレのよい酒になる、とされている。

 酒名「宝船」の由来について、コトバンクは「酒名は、萩市を含む北浦地方は漁業が盛んな土地柄であることにちなみ命名」と説明している。

酒蛙

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