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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3223】吾有事 純米吟醸 初絞り生(わがうじ)【山形県】 

2018.1.12 13:25
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山形県鶴岡市 奥羽自慢
山形県鶴岡市 奥羽自慢

【TT居酒屋にて 全13回の②】

 酒友S、N、Dと飲むことになった。異業種・同業種同席。共通しているのは酒が好きなこと。場所は、なじみのTT居酒屋。Nは利き酒師で、さすが、なかなか鋭いコメントを発する。共通の酒友Tは、今回は欠席だ。

トップバッター「純青 生酛 特別純米 無濾過 山田錦 生」に続いて店長が持ってきたのは「吾有事 純米吟醸 初絞り生」だった。この酒は、「奥羽自慢」の蔵の酒で以前、「奥羽自慢 特別純米」(当連載【1313】)を飲んだことがある。

 最初に飲んだ「純青」は、「富久錦」の新しいブランド。そして今回の「吾有事」も「奥羽自慢」の新しいブランドだ。各蔵は、すこしでもユーザーを増やそうとさまざまな試みに挑んでいる。これら新銘柄もそのひとつ。新しい意気込みのお酒を、姿勢を正していただいてみる。

 酒蛙「直前に飲んだ『純青』に似たタイプ。やや濃醇。コメの旨みがたっぷりある。香りはほのか。かなりいいね!」
 D 「ガツンとしたタイプと飲みやすいタイプの中間みたいな酒質だね」
 N 「飲みやすさを狙っているね」
 S 「そうそう。お酒が好きな人にも、女性にも、みんなに受ける酒だ」
 酒蛙「直前に飲んだ『純青』より、やや大人しいが、しっかりとした味わい。甘みもちゃんとある。ベタつかない甘み。だから、きれいな酒に感じる。甘旨酸っぱいお酒。トレンド的な味わいだ」
 N 「直前に飲んだ『純青』より甘みを感じる」

 瓶のラベルの表示は「原料米 山形県産米100%使用、精米歩合55%」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 蔵のツイッターは「蔵元の創業は亨保9年(1724年)。2012年より3年ぶりに酒造りを再開」と自己紹介している。蔵再開のいきさつについては、2012年12月14日付の荘内日報の記事に詳しい。当連載【1313】「奥羽自慢 特別純米」では、その記事を転載しているので、関心のある方は、当サイト右上の検索窓に「1313」と入れて、検索してみてください。

 さて、こ蔵のフェイスブックはこのお酒を以下のように紹介している。

「奥羽自慢では、29BYより醸造体制の一新とともに新ブランド『吾有事』(わがうじ)を立ち上げる運びとなりました。未来ある若者が日本酒の未来を創造していく為に、奥羽自慢は新たな一歩を踏み出します。香りは穏やかですが米本来の甘味と旨味が凝縮された、珠玉の1本に仕上がりました」

 また、「吾有事」の由来とコンセプトについて、蔵のフェイスブックは以下のように説明している。

「吾有事 - 多くの方にとって聞きなれない言葉かと思いますが、この言葉は、鎌倉時代の禅僧・道元禅師によって生み出されました。『自分の"存在"と"時間"が一体となる』。このような意味があります。難しいお言葉ですよね。それでは、このような経験はありませんか? 
- 何かに熱中しているとき、いつの間にか時間があっという間に過ぎてしまった。
これこそが『自分の"存在"と"時間"が一体となる』瞬間 - 自分と時間が溶け合っていること - ではないかと思うのです。そして、私たちにとって時間と一体になるほど熱中できる時間 - それが酒造りです。『時間を忘れる程に熱く、酒造りを極めていきたい』。そんな想い込めて『吾有事』と命名いたしました」

 主銘柄名および蔵名の由来について、蔵のツイッターは「酒名の由来は『品質本位の酒造りで酒処東北においても自慢の酒を醸す』との酒造理念から命名されました」と説明している。

酒蛙

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