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ニッポンのGOHAN

全国の新聞社スタッフの食べ歩きブログ。グルメ情報誌に載っていない隠れた郷土料理や意外な日常食、おもしろい食べ方などが満載!

イタリア料理店にも「ジンドン」あります

2007.7.5 10:00 共同通信
逆トリコローレ(三色旗)にご注目! 思いのほかクドくない
逆トリコローレ(三色旗)にご注目! 思いのほかクドくない

イタリアンだから、イタリア風ってのは何となくわかるか。
じゃあ、ジンドンって??漢字で書くと、感じが出てくるかな…。

「ジン丼」

ジンはジンギスカンを略したもの。今や全国区となったこの食べ物は、北海道のソウルフードというより、「ヘルシーな焼き肉」として認知度が高まっているようだ。ブームに合わせて2004年10月には「北海道遺産」にも選定された。この「ジンギスカン」への追い風を地域活性化に使おうとしている街がある。

札幌から高速道路に乗り、車で一時間余り。「味付きジンギスカン発祥の地」とも言われる滝川市だ。人口約4万5千人。かつて炭鉱で栄えた北海道空知地方の中核を担う街の一つである。滝川市は、かつて畜産試験場を擁し、羊の飼育が盛んだったそうだ。北海道で有名な味付きジンギスカンメーカー「松尾ジンギスカン」の本社もある。

その地元の人たちが街の新名物に、と知恵を絞って考案したのが「ジンギスカン丼」だ。市内ではさまざまな「ジンギスカン丼」を食べ比べることができる。滝川のジンギスカン丼には、

①独自の味付けをした羊肉またはジンギスカンを使用するべし、

②北海道産のお米を使用するべし、

③器は「どんぶり」を使用するべし
という掟(おきて)がある。

さて、冒頭のイタリアンジン丼は、JR滝川駅に近い、イタリアンレストラン「Bon Vivant」(ボン・ビヴァン)のランチメニュー。

「お待たせいたしました」。店員さんが持ってきてくれた皿には…。これは、なんと「トリコローレ」!おぉ、もうのっけからイタリアンだべさ!(すいません、写真は逆さまでした…orz)

特製のソースで炒めたラム肉と玉ネギを、道産米「ほしのゆめ」に乗せ、イタリアの家庭料理「カナポータ」(フランス料理で言うラタトゥユ)を添える。イタリア国旗は、トッピングしたパプリカと温泉タマゴの白身で描かれている

まず、国旗の脇からラム肉とご飯をスプーンでかき出し、口に運ぶ。ちょっと甘みを感じるソースが、ラムの臭みを消している。北海道人的には「ジンギスカン=クドイ」という先入観があり、ちょっと警戒していたが、思いの外、さっぱりとした味に仕上がっている。ラム肉も柔らかい。

次にナスやズッキーニなどをトマトで煮込んだカナポータを、ラム肉、ご飯と混ぜていただく。なるほど、単なるジンギスカン+ライスがイタリアンな味わいに。うーん、ジンギスカンだからビールかと思ったけど、ワインが欲しいかも…。

さらに、温泉タマゴを崩して、どろっとした黄身を混ぜながらいただく。ソースの甘みに、まろやかさが加わる。これもまた意外なマッチング。

一品で3種類の味が楽しめる丼に、スープ、サラダ、コーヒーなどのドリンクが付いたの「イタリアンじんどんランチセット」は1200円。滝川のランチにしてはちょっと高いが、ボリュームは満点。車じゃなかったらビール→ワインも頼んでたなぁ…。

ちなみに、ラム肉はオーストラリア産。シェフの高橋明さんは「野菜も米も地元産。滝川でも徐々に羊肉の生産が広がっており、ゆくゆくは全部地元産にしたいですね」と完全地産地消を思い描く。

滝川市内では7月22日までジンギスカン丼のスタンプラリーを実施中
16店舗の飲食店が参加しており、「元祖ジン丼」とか、「仔羊の五感丼」とか、バラエティ豊かなメニューが楽しめる。ちなみに20店舗余りが参加した昨年は全店制覇が3人もいたとか。抽選で記念品が当たる5店制覇ぐらいなら今からでも何とかなるかな…。

〈追記〉

下のコメントに出てきた「ふく鳥」の「元祖ジンギスカン丼」です。
jindon2.JPG

 

 

まあく@蝦夷>
住所  :滝川市栄町4丁目5-4
電話番号:0125-24-3825
営業時間:昼11:30~14:00、夜17:30~22:00

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