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ニッポンのGOHAN

全国の新聞社スタッフの食べ歩きブログ。グルメ情報誌に載っていない隠れた郷土料理や意外な日常食、おもしろい食べ方などが満載!

のり巻き食べて、やけどした

2007.7.19 10:00 共同通信
鉄板の上に置いてどないするねん!・・・・なーんて言わないでw
鉄板の上に置いてどないするねん!・・・・なーんて言わないでw

 のり巻きが、鉄板の上で湯気を放っている。何だか不思議な光景。しばし見とれていると、店のおかみさんが、

「ソースはこれね」

と一声かけてくれた。

「え、のり巻きには醤油だろ」

と思うなかれ。郷に入っては郷に従え(ちょっと違うか)。促されるまま鉄板のわきに置いてあるソース入れを手に取り、刷毛でのり巻きを軽くなでる。

 「ジューッ」

 おっと、ソースが鉄板に垂れてしまった。ソースの焦げたにおいが広がり、すきっ腹が鳴る鳴る!

 ひと口大に切ってあるのり巻きの一つを、はしでつまんですかさずかぶりつく。

 アチチチ。のりの風味とともに、アツアツで口に飛び込んできたのは…。そうです、お好み焼きなんです。いわゆる豚玉で、ふんわり軟らかめ。それがのりにクルッと巻かれている状態。もちろん、お好み焼きだけでいただいても、めちゃおいしい。ダシで溶いた小麦粉と、キャベツ、豚肉、ネギ、天かすのハーモニー。

 でもおやっさん、何で「のり巻き」なの?

 聞けば、お弁当や夕飯の一品にと、持ち帰り用に考えたという。のりで巻いておくと冷めにくく、きれいに切り分けられるからだって。たしかに、巻きずしのように輪切りにすると、ひと口で食べやすい。合理的で遊び心ものぞく一品。いつのまにか店の名物に育ったというのもうなずける。

 のり巻き誕生秘話に感心した後、あらためて味わう。なるほどね。のりは、青のりの代わりでもあるんだなあ。

 店は、神戸港に近い下町の商店街にある。10月で91歳になるおばあちゃんが終戦後すぐに開いた。カウンターとテーブル席が一つ。常連さんとおばあちゃんとのやり取りが、またいい雰囲気だ。

 昭和レトロな下町情緒もたっぷり味わって、店を出た。口の中がじんじん痛い。

どうもやけどをしたらしい。

のり巻きの姿かたちにあわせて、無意識に本物のすしと同じ勢いで食べていたような…。次は気をつけようっと。

 のり巻き450円。裏メニューの卵入りは500円。神戸名物そば飯もある。




【ニッポンのGOHAN 兵庫県関連のエントリー】

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お箸でいただく「かつめし」(兵庫県加古川市) 2009年09月07日 text:後藤 剛 (神戸新聞社 メディア局デジタル情報部)

 

 

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住所  :神戸市兵庫区東出町3-21
電話番号:078-671-4016
営業時間:10:30-19:00

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