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ニッポンのGOHAN

全国の新聞社スタッフの食べ歩きブログ。グルメ情報誌に載っていない隠れた郷土料理や意外な日常食、おもしろい食べ方などが満載!

冷やし中華は仙台に限る

2007.8.9 10:15 共同通信
駅前泰陽楼の冷やし中華。壁のポスター中のキャラは、冷やし中華マン
駅前泰陽楼の冷やし中華。壁のポスター中のキャラは、冷やし中華マン

 「冷やし中華」が生まれたのは仙台市であります。異説はあります。それはそれで互いに尊重しながら「冷やし系中華」の食文化を盛り上げることでいいいのではないか。そんなことを思いながらJR仙台駅前にある「駅前泰陽楼」の冷やし中華をいただきました。

 宮城県内では「冷やし中華スタンプラリー2007」なる大キャンペーンが7月11日から9月30日の日程で行われています。物事の起源や縁起にこだわるのも重要ですが、実際の活動、行動で成果を導き出すにしくはありません。キャンペーンを展開しているのは宮城県中華料理生活衛生同業組合さん。仙台市内を中心に94店が参加しています。参加店で冷やし中華を食べるとスタンプをもらえます。スタンプを3つ集めて応募すると、抽選で500人にQUOカード(500円分)、応募者全員に「認定証」がもらえます。どんな認定証なんだろ。

 「駅前泰陽楼」さんの冷やし中華は子どものころから親しんできた味に近いものでした。意外性はないかわりに安心して食べられます。バランスのとれた一品です。冷水でキュッと冷やした中華麺はやや細め。キュウリ、卵焼き、ハム、肉を細切りにして乗せてあります。真っ赤なミニトマトも忘れてはいけません。スープは醤油と酢ベース。さっぱりした触感の主役です。

 鮮やかな練りからしが添えてあります。ただし、初めからからしをといてしまうと、舌のしびれが素材の味を分かりにくくします。半分ほどじっくり食べたころに、タイミングをみはからって一気にからしをとくのが一番いい食べ方だと思います。どうでしょうか?
 マヨネーズをつけてくれる店もあります。個人的にはあまり好きではありません。なぜなら冷やし中華の「ごはん」としての魅力はなんといっても「健康」だからです。50代も半ばを過ぎて、いわゆるメタボ予備軍ともなると、冷やし中華は栄養バランスに富み、いつでも食べられる安全ごはん。メタボ予備軍の特別メニューに推薦したいぐらいです。「過剰」「刺激」「高価」の3大リスクとまともに向き合ってくれています。作り手の優しさを、ぜひ味わってください。

 冒頭、「冷やし中華」の発祥の地を仙台と断定したのには個人的な理由があります。ジャズミュージシャン山下洋輔さん(ピアノ)が1975年に「全日本冷し中華愛好会」(全冷中)という団体を立ち上げました。その活動の中で山下さんらは仙台を発祥の地としています。学生のころ読んだ彼の著作にもきちんと書いてありました。

 以来、子どものころから家庭でもしょっちゅう食べていた冷やし中華は特別の存在になりました。世界の山下、天才ジャズピアニストが言うのだから間違いはないのです。自称ジャズファンにとって、仙台以外に冷やし中華の発祥の地はありえません。文句ある?我ながらイントロと全く異なるエンディングとなりますが、文句ある?

 

 

ふらっとS@宮城>
電話番号:022-273-1317

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