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ニッポンのGOHAN

全国の新聞社スタッフの食べ歩きブログ。グルメ情報誌に載っていない隠れた郷土料理や意外な日常食、おもしろい食べ方などが満載!

うまいよ!  ど・ぜ・う

2007.8.30 10:00
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これが「どぜう鍋」だ!
これが「どぜう鍋」だ!

 今年の夏は暑いねぇ。どこだかで気温が40度を超えたってんだろう。風呂の温度と変わらねぇやな。そんなところにいたらのぼせちまうぜ。一体全体、なんでこんなに暑くなっちまったんだい。

 そんな暑い夏を乗り切るには、なんてたって「どぜう」だな。旧仮名遣いなら「どじゃう」と書くんだろうけど、徳川11代将軍のころに浅草駒形で「どじゃう」を食わせる店を創業した越後屋助七さんが4文字は縁起が悪いってんで、文化3年(1806年)に「どぜう」と書いた看板を掲げたってんだから歴史があるね。以来200年余、江戸っ子は「どじょう」とは言わねぇ。「どぜう」って言うんだ。

 この「どぜう」を開いて、骨をとって、ささがきゴボウと煮て、卵でとじた「柳川鍋」の方が有名になっちまったが、本当にうまいのは姿のまんま煮る「どぜう鍋」だ。

dozeu_2.jpg 生きたまんまの「どぜう」を酒の中で泳がせ、グデングデンに酔っぱらわせる。こうして柔らかく下ごしらえした「どぜう」を浅い鍋に並べて甘辛い割り下で煮る。浅い鍋だからすぐ煮える。気の短けえ江戸っ子にはぴったりの食いもん。煮えたら刻んだネギをバサッと入れて、七色とんがらしを振って熱いところを食うんだ。臭みもねえし、骨まで柔らけえ。これで冷てえ升酒でもキュッと飲んでみな。もうたまんねぇ。暑さも吹っ飛ぶってもんだ。

 この越後屋助七さんの二代目が「くじら」を売り出した。一番小せえ魚で商売してる店なんだから一番でっけえ魚も食わせようじゃねえかってんで、くじらを出したって話だからしゃれっ気があるね。「鯨は魚じゃないです」なんて野暮なことを江戸っ子は言わねぇんだ。その後も越後屋さんは商売繁盛でね。現在の「駒形どぜう」当主は六代目なんだってよ。

 そこで、でっかい魚の「くじらの竜田揚げ」も注文してみた。ガキのころの学校給食でかみ切れなかった懐かしの竜田揚げとは別の食いもんだ。品が良すぎてうますぎるんだな、これが。

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 東京には「どぜう」を食べさせる老舗がたくさんあります。機会があれば、足を運んでみたらいかがですか。「どぜう」とは、こんなうまいもんだったかと思うはず。


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