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ニッポンのGOHAN

全国の新聞社スタッフの食べ歩きブログ。グルメ情報誌に載っていない隠れた郷土料理や意外な日常食、おもしろい食べ方などが満載!

謎が謎を呼ぶ隠れ名物「長崎サラダ」

2007.9.3 10:00
長崎サラダと昆布のおにぎり(左)。ドーナツと一緒でもおいしい!
長崎サラダと昆布のおにぎり(左)。ドーナツと一緒でもおいしい!

 「長崎サラダ」という単純明快なタイトルでありながら、わかりやすいんだかわかりにくいんだかサッパリワカラナイ料理が、長崎原爆病院の食堂にある。長崎のサラダ。名前だけでは、具体的にどんな料理なのか見当つかない。

 原爆病院の玄関を入り、見舞客、通院患者、医師、看護師であふれる受付の前を通った1階奥に食堂はある。ここは、トレーを持って、並んでいる好きな料理を選んでレジに持っていく方式の食堂だが、「長崎サラダ」はそこには並んでいない。まっすぐにレジを目指し「長崎サラダ!」と注文する。税込500円也。テーブルで待っているように言われる。ややあっておばさんが、現物が乗ったお盆を持って自分を探しにやってくる。長崎サラダが目の前に姿を現した。

 簡単に説明すると、長崎名物「皿うどん」のパリパリ麺の上に、マヨネーズあえのサラダが乗っているというものである。サラダは、ニンジン、キュウリ、コーン、モヤシ、エビなどをマヨネーズであえたスタンダードなもの。さらにトマトをくし型切りにして飾り付けてある。
 「おにぎりがついてますけど、海苔とトロロ昆布はどちらがいいですか」「…昆布。」するとおばさんは、レジの手前に並んでいる料理の中からとろろ昆布のおにぎりを持ってきてくれた。

 そのあいだに職場の先輩2人がふらりとやってきて、自分に続いて長崎サラダを注文した。この原爆病院は長崎新聞社の隣にあるので、昼食時の社員の利用も多いのだ。先輩1人の長崎サラダに乗っているトマトはくし型切りではなく輪切り。もう1人の長崎サラダはマヨネーズと野菜の水分が多くてグチョグチョになっているうえ、なぜか上にシソの葉が散らしてある。どうもタイミングによって、調理法がずいぶん違うようである。このアバウトさも良い。

 さて、普通の皿うどんはパリパリの麺を、餡でふやかしつつ、微妙な感触を味わって食べるものだ。1人の先輩は水分を多く含んだサラダを乗せてもらったのですぐにふやけたが、自分のはさっぱり水分がないので歯ごたえが強すぎる。サラダと麺をからめていくにつれ、徐々にやわらかくなって、ずいぶん食べやすくなった。

 しかしこの料理、この食堂以外で見かけたことがない。そもそも「長崎サラダ」が「長崎」なのは、皿うどん麺だけである。うーむ。今回、おまけでついてきたのはおにぎりだったが、1人の先輩によると「以前はドーナツだった」。皿うどん+サラダ+ドーナツ…。謎が謎を呼ぶ長崎サラダ。隠れた長崎名物といえば、実はこの料理かもしれない。

 

 

ばってん@長崎>
住所  :長崎市茂里町3-15 日本赤十字社長崎原爆病院1階
電話番号:095-844-8217

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