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ニッポンのGOHAN

全国の新聞社スタッフの食べ歩きブログ。グルメ情報誌に載っていない隠れた郷土料理や意外な日常食、おもしろい食べ方などが満載!

札幌で根室名物「エスカロップ」

2007.9.6 10:07
エスカロップの豚カツから湯気が出てます
エスカロップの豚カツから湯気が出てます

根室の人は、喫茶店やレストランに行けば、カレーライスがあるように、フツーに「エスカロップ」がある、と信じているらしい。

え、エスカロップって何って?

簡単に言うと、バターライスの上に豚カツを載せてデミグラスソースをかけた食べ物。ポイントはバターライスにみじん切りのタケノコが混ざっていること。何でも根室市も認めた郷土料理なのだそうだ。根室は遠いなぁ、と思っていたら、札幌で正統エスカロップを出す店があると聞き、行ってみた。

札幌市手稲区、郊外の国道沿いにある「caf'e SAKURA」。
代表の東峰和紀さんは根室出身。「エスカロップは小さいころから、どこの店でも当たり前にありました。根室を出て、他の地域では普通にあるメニューではないと気づきました」。そこで、9年前にオープンしたこの店で、エスカロップを出すことに決めたそうだ。

さて、運ばれてきたのは、ボリューム感のあるワンディッシュ。デミグラスソースがかかった、豚カツがおいしそうに湯気を上げている。

escalopes02.jpg
手のひら大の豚カツはそれほど厚くはないが、柔らかくジューシー。衣がソースを程よく吸って、うまい。バターライスとソースの相性は言うまでもないが、時折シャキっと、自己主張するタケノコがアクセントになっている。

豚カツ、バターライス、デミグラスソースはそれぞれ、特に珍しい食べ物ではない。これが組み合わせの妙なんだろうな。などと考えながら、箸が進む(実際にフォーク)。これは結構、カロリーが高い量が多いと思ったが、気がついたらお腹の中へ。うむ、これが地域に愛されてきた定番メニューの底力か…。

escalopes03.jpg皿の上には、ドレッシングがかかったサラダとポテトサラダが盛られていたが、東峰さんによると、根室の人にとってはサラダとりわけ、このポテトサラダが「正統エスカロップ」には欠かせないという。

そもそも、「エスカロップ」という名前はどういう意味か…。フランス料理ではカツレツなどにする肉の「薄切り」を「escalopes」と言い、それが語源という説がある。40数年前、根室市内の喫茶店で「開発」されたメニューで、それが市内の喫茶店、レストランに広まったらしい。

根室では通称「エスカ」。コンビニでもエスカ弁当が売っているとか、バターライスではなくケチャップライスの「赤エスカ」もあるとか…。しかし、どうして根室地方だけに普及したのか…。ちょっとミステリーっぽい。

 

 

まあく@蝦夷>
住所  :札幌市手稲区稲穂3条6丁目11-1
電話番号:011-695-8088

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